どうもこんばんわ、脚質はと訊かれたら『へなちょこ猫パンチャー』と答える以外にない川中島ケイです。
登りを全く苦にしないクライマーとか瞬間最大速度が時速50㎞を超えるスプリンターとか化け物過ぎてそんな能力、一生かかっても身に付く気がしないんだよ……
さてさて、ロードバイク作品『Breathing』本日は7話目「唸れ神脚! ゴッデスクライムッ!」投稿いたしました。
https://kakuyomu.jp/works/16818792438173339965/episodes/16818792438648834275 技名が絶妙にダサいのは中学生ユーダイのセンスです。私だったら「オレの走りは時間さえも凍てつかせるッ! キュール・シュランクッ!」とか叫びます(ドイツ語で冷蔵庫の意)それもまた……微妙ッ><
そんなワケで今回の戦いでユーダイはパンチャーとしての片鱗を見せるわけですが「さっきから作者が言ってるパンチャーとかクライマーって何?」というロードバイクは専門外という方のために今回は近況ノートに特別ゲストをお呼びいたしました。
今回登場していただくのは第7話で主人公・青嶋に話しかけてくれた緑川パイセンです!!
緑川:(以下『緑』)皆さんこんばんわ、鳴子坂学園自転車競技部所属・緑川です。
作者:(以下『作』)緑川先輩、来てくれてありがとうございます……ってデカいですね!
緑:いや、まだ174センチです。高3までにもっと肉体的強さが欲しいです!
作:(この人ならもっといくだろうな……)
緑:それでは早速、自分は役目を果たそうと思います!
作:そうでしたね、じゃ早速本題を。ロードバイクにおける脚質の説明を今回お願いします。ちょっと長くなるかもしれませんが、関心のある方はお付き合いを。
緑:OK!じゃあ早速行きますよ! ロードバイクのレースは平坦もあれば坂もある200キロ近いコースで争う形なのですが、それを「1人だけ」で走破するわけではなくチームで戦うので、それぞれに合った役割を担って協力し合って戦う。そこで得意分野を生かしてチームに貢献するわけです。
作:作中で言っていた「自分の得意な分野を極めていけばいい」というのはそういう事なんですね。
緑:そうです! 登りは登りが得意なヤツ、平坦は平坦が得意なヤツがチームをけん引する。敵のアタックにはこちらも加速の得意な奴が、競り勝ちに行ったりブロックしに行けば良い。そして他のチームの連中を退けて最後にエースにトップでゴールをさせる。その為に力を合わせるんです。
作:なるほど。結構、戦略性が求められるんですね。じゃあその「○○が得意なヤツ」というのを1つずつ紹介してもらおうかな。
緑:まずは【オールラウンダー】これは登りも平坦も得意としていて、ある程度の瞬発力勝負にも対応できる文字通り万能選手だな。チームのエースはそういう奴が担う事が多いが、誰でもがそう成れるものではない。
作:あぁ、憧れですねぇそれは……
緑:そして登りを得意とするのは【クライマー】普通の奴は登りで失速してどうしても速度が落ちてしまうものだが、この連中は登りでも速度を落とさず、スルスルと登っていける。だから登りでチームを牽引したり、他のチームのクライマーと戦う事が多いな。
作:作者の好きな『弱虫ペダル』では主人公もライバルもクライマーでした。だからか毎回、山岳の山頂がゴールなのが不自然だなとは思ってたけどw
緑:まあ我々、登りが苦手な連中からしたら羨ましい限りですね。っと話を戻しましょう。お次は私の得意な平坦! その中でもスプリントポイント(中間ゴール)や平坦のゴール前1kmの勝負なんかで爆発的な加速力でゴールをもぎ取りに行けるのが【スプリンター】
作:プロのスプリントだと無風で平坦の最大速度60キロとか70キロとか出るらしいですね……恐ろしい。私には無理……
緑:スプリンターは一瞬で全筋力を爆発させる使い方ですからね。逆に平坦ならある程度の速度を1時間以上維持させて、チームを牽引できるのが【ルーラー】
作:私も知り合いとトレインしたりしますが、1時間どころか10分以上も先陣を切り続けて後ろを温存させるのは難しいな。高速域での持久力ってのも凄く難しい気がする。
緑:ええ。その分、チーム戦では戦略のカギを担う重要なポジションです。そして最後、持久力やスプリンターのような平坦に限った爆発力はない分、短い坂や平坦で瞬発的な力を使って飛び出す事の出来る【パンチャー】
作:今回、ユーダイが使ったゴッドなんちゃらがソレですね。速度も持続距離もまだまだ粗削りでしたが……って私が言えた事でも無いケド><
緑:コレもアタックどころを上手く使えば相手チームの戦略をかき乱す事が出来る、大事なポジションです。
作:調べて出てきたのだと「TTスペシャリスト」っていうタイムトライアルに優れた個人技の巧いプレーヤーもいるみたいですけど、作中ではこの5タイプですね。
緑:はい! これらの特性を持つメンバーを上手く選んで効果的なタイミングで個性を発揮させ、チームでの勝利を目指す! 主人公の青嶋君にも早く高校自転車競技の世界に来て欲しいものですね!
作:いや、まだ中学1年生編なので……もうちょっと待ってください(; ・`д・´)
というわけで普段と趣向を変えた対談形式で脚質の説明を繰り広げてみたのですが……1話書き上がるぐらいの字数になってしまったw話数ストック全然無いのに><
そんな感じで作中でも少しずつ説明を挟んでいきますが、解説を入れてみました。これからも拙作『Breathing』お楽しみいただければ嬉しいです♪
↓は緑川先輩(AIイラスト)ある程度それっぽいキャラクターが出力できた感はあるけど……ムッキムキすぎるw