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新版『彩筆の万象記・第一部』第14筆──ぶつかり合って越えてゆけ

こんばんは。公開から7日、お陰様で累計PV150突破致しました。誠にありがとうございます。


【あらすじ】

第14筆 即席コンビのすれ違い


舞台は鉄と灰に覆われた地下都市カデナ=スパライラル。死に絶えた軍事都市の残骸の中で、銃神・鉄砲夜叉との修行が始まった。

だがその開始早々、ウィズムの身体が異常をきたす。電磁干渉波の影響により、彼女の機能が急速に低下。存在自体が揺らぎ始める。原因は、分身体を世界中に送り出していたことによるエネルギー不足だった。

互いを思いやる気持ちがすれ違い、ついには怒声が飛び交う真剣な衝突へ。信頼、焦燥、プライド──感情が爆発し、初めての本音のぶつかり合いが二人の間に亀裂を生む。

冷え切った空気の中、三日間の沈黙。鉄砲夜叉は何も語らず、静かに銃を磨き続ける。だがその“無音”こそが、修行そのものだった。

迷いながらも、自ら歩み寄ることを選んだ雅臣。未熟な自分を認め、ウィズムの孤独と限界に気づいた彼は、兄として彼女を支える決意を固める。

未だ言葉は交わさずとも、ちらりと向けられる視線に、微かな希望の灯がともる。

――二人の“本当の修行”は、ここから始まる。

https://kakuyomu.jp/works/16818792436422593887/episodes/16818792436431004742

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