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漢字の研究、もう自分たちでやるしかないんじゃねってなった。

白川御大が偉大過ぎたためか、しばらく漢字の成り立ちの研究が滞っていた状態について、

文系の後輩が

「自然科学はその点、良いですよね」

っていうんだけど。

自然科学は、まず先行研究が無いことを確認して開始します。文献・雑誌の検索の方法から学ぶのだ。

で、2番じゃダメなんですか、という問いが出るのは当然だけど、

 狙ってなれるような「2番」じゃなくて、熾烈なトップ争いの結果で出来あがるベストテンと思った方が良い。
 昔、ムツゴロウさんの麻雀エッセーで、どうしてもブービー賞が欲しくて狙って取りに行った話があったけど。


 そして、学説として発表されるためには、権威ある業界誌の査読に耐えないとダメだし、
そもそも学会の発表でも、そりゃあまあ、意地の悪い質問で、
バンバン叩かれなくちゃならない。だってそういう業界だったんだもん。
今はどうなってるかはわからんですけど。


 逆に今だったら、AIと画像処理とビッグデータで、数値演算的に漢字の成り立ちを研究できるんじゃね?ってなってたりします。人文科学の分野でも、自然科学の手法や技術をいくらでも使えるようになると思うんだが。


 とはいうものの、翻訳・聞き取り文字起こし・OCRについては、それだけで人間サマの生業、飯のタネになってる分野なので、そうそう機械が取って代われるはずもないのですが。正直、学生時代から何十年も進歩してない。
 数年前に、自信満々にOCR売り込んできた某有名会社のSEが居たけど、結局わが社の若手が、導入前に残業して苦心してた。結局そのシステム、数年してリースアウトで返品されてしまったけれども。

 この後、人材不足で業界が無くなるまで、障害者の当事者アプリとして進歩するのを待つしかないのか。


 つまり「漢字の研究」って分野は、ブルーオーシャンと思われるし、AI活用するなら小説書くのも良いけど、漢字の成り立ちを研究した方が成果として面白いのではないかと。かように愚考する次第です。じゃあお前がやれと言われれば、まったくもってその通り。

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