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走馬燈と最後にひとこと。

 何百光年か何千光年か離れたところで、めちゃくちゃ寿命の長い知的生命体が、地球を発見して、動画にまとめているとします。

 えーっと、ワタクシ、神も仏も信じない者でありまして。

 でもまあ、人間以外の存在だったら、居てもおかしくはないんじゃないかと、こう思うわけですよ。

 で、その生命体。ちょっとバスを待ちながら。あるいは電車に乗りながら。スマホをいじって。

「さて地球の島国に、男の子が生まれたらしい。再生スタート!」

 ただでさえ寿命が長い生命体なので、人間の成長をながめてたって、あっという間です。
 寝たり起きたり泣いたり、おんぶしてだっこしてるうちに、寝返りはうつわ、這い始めるわ、なんだか立ち上がるわ、歩き出すわ、転んで泣くわ、また寝るわ。

 そうこうしてるうちに大きくなってランドセル背負って学校行ったり背が伸びたり、目が悪くなったり髪の毛伸ばしてみたり坊主にしてみたり。

 おっと乗り換えです。動画をオフにして乗り換えて。
そろそろ終着駅が近いので、さらに早送り。

 なんだかあっというまにヒタイが広くなり、肩が上がらなくなったり腰が痛くなったり、叱られたり怒ったりいきがったりビビったりしてます。

←今ココらへん。

 まあ、そのうち、年取って死んじゃうんですね。にんげんだもの。だから僕は死ぬ間際に、架空の地球外生命体に、こう言ってあげようと思います。

「僕の一生、あんまり面白くなかったかも知れないけど、暇つぶしにはなったかな、すまんね、ありがとう」

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