ワンピースでエースが死んだ時。
当然、読者はめちゃくちゃ心が動いたと思う。
でも最近、小説を書いていて思った。
もしかしたら。
キャラクターが死んで一番悲しいのって、作者なんじゃないか。
いや。
尾田先生が実際どうだったのかは知らないですよ(笑)
でも、今回自分でキャラクターを一人退場させてみて、ちょっと分かった気がした。
読者からすると、そのキャラが死ぬのは一話。
その瞬間を読んで。
悲しくなって。
次の話へ進む。
でも作者は違う。
そのキャラを登場させる前から考えている。
何を喋るのか。
誰と仲良くなるのか。
誰とは相性が悪いのか。
こういう時なら何をするのか。
戦ったらどう動くのか。
ふざけてる時は何を言うのか。
ずっと頭の中で生かしてる。
で。
自分で殺す。
すると次の話から、本当にいなくなる。
これが思ったより変だった。
今まで六人いたところを書く。
「あれ?」
五人しかいない。
会話を書いていて。
ここならあいつ何か言いそうだな。
でも。
もう言わない。
戦闘を書いても。
この位置ならあいつが入るな。
でも。
もう入らない。
作者が自分で殺したので。
当たり前なんですけど(笑)
自分でやっといて、
「いないんだ……」
ってなる。
これ、かなり不思議。
死ぬ場面を書く時より。
むしろ、その次の話を書く方が悲しいのかもしれない。
だって死ぬ場面では、まだそのキャラクターを書ける。
台詞もある。
行動もある。
最後に格好いいことだってさせられる。
でも次の話からは。
いない。
新しい台詞が増えない。
新しい行動も増えない。
残るのは、他のキャラクターがその人を覚えていることだけ。
そう考えると。
エースを殺した尾田先生。
よく殺せたな。
いや本当に(笑)
あれだけ長く描いて。
ルフィとの関係も作って。
読者にも愛されて。
そのうえで、
「ここでこの人物は死ぬ」
を最後まで描き切る。
作者って、とんでもないことするなと思った。
そのあとの尾田大先生の情緒、メンヘラすぎるとは思ったけどww
そして今回194話で自分でもキャラクターを一人退場させて。
次の話を書いて。
人数を数えた時。
初めて思った。
あ。
本当に死んだんだな。
たぶんキャラクターが死んだ時。
一番長くその人の不在を見るのは作者なんですよね。
読者が忘れたあとも。
物語が続く限り。
作者だけはずっと、
「ここには、前はあいつがいた」
を知っている。
キャラクターを殺すって。
思ってたより。
心が動いたと思う。🐝〜
『選ばれなかった9つの世界』
https://kakuyomu.jp/works/2912051606506089774