昨日、AIで作品が増えたらクリエイターはどうなるんだろう、みたいなことを書いたんですが。
今日、逆にちょっと面白いことを思いました。
日本って、小説や漫画の原作がものすごい数あるじゃないですか。
カクヨムみたいな投稿サイトにも、
まだ漫画にもアニメにもなっていない物語が山ほどある。
でも今までは、
小説を書くことと、
アニメを作ることの間に、
とんでもなく大きな壁があったと思うんです。
実際、今のアニメ制作費を調べてみると結構すごい。
テレビ東京の担当者が2024年のイベントで説明した例では、
30分アニメ1話の制作費が、
以前の約2000万円から、
最近では約4000万円まで上がっているそうです。
13話なら、
制作費だけで約5億2000万円。
そこに宣伝費や放送費まで入れると、
1クールで少なくとも5億5000万円超。
そりゃ簡単にアニメ化できない。笑
面白い小説が100本あったとしても、
「じゃあ100本ともアニメにして試してみよう」
なんて、
今の制作費ではまず無理です。
でも。
ここにAIが入ってきたらどうなるんだろう。
別に制作費がゼロになる必要はないんですよね。
5億円かかっていたものが、
5000万円になったら10分の1。
500万円まで下がれば100分の1。
もちろん今すぐそうなるという話ではないです。
でも制作コストが一桁、二桁下がった時点で、
「アニメ化できる作品」の数そのものが、
今とは全然違うものになる。
個人や小さなチームでも、
多少お金を出せばアニメを作れる。
そんなところまで来たら。
これ、日本にものすごいチャンスがあるんじゃないかな、と。
日本版アニメNetflixみたいなものを作って、
小説を投稿する。
人気が出る。
漫画になる。
さらにアニメになる。
そのまま世界中で見られる。
そんな場所があったら、かなり強くないですか。
しかも日本のアニメって、
もう国内だけの市場じゃないんですよね。
日本動画協会によると、
2024年のアニメ産業市場は約3兆8407億円。
そのうち国内市場が約1兆6705億円なのに対して、
海外市場は約2兆1702億円。
もう海外の方が大きい。
つまり、
「いつか日本アニメを世界へ売れたらいいね」
という段階ではなくて、
もう世界中がお金を払って日本アニメを見ている。
問題は、
そこへ送り出せる作品の数に、
制作コストという巨大な壁があることなんじゃないかなと思います。
だったらAIによって、
その壁が下がったら。
今までなら一部の作品しか映像化できなかったところを、
100本あったら100本試してみる。
その中で反応の良かった作品へ、
さらに人とお金を投入する。
最初はAI中心で作って、
人気が出たら、
アニメーターさんや監督さんや声優さんへ、
もっと大きな予算をかける。
そんな作り方だってできるかもしれない。
これならAIは、
クリエイターを消すものというより、
今まで映像化できなかった大量の物語を、
映像にするための入口にもなれる。
そして何より。
人間が一日に使える時間は増えない。
作品が増えれば増えるほど、
「何を見るか」
以上に、
「どこへ行けば面白い作品があるのか」
が重要になると思うんです。
小説もある。
漫画もある。
アニメもある。
気に入った小説に、
「漫画で読む」
があって。
その隣に、
「アニメで見る」
まである。
しかも次から次へと、
新しい日本作品が出てくる。
そんな場所ができたら。
日本アニメフリックス。
めちゃくちゃ人の時間を持っていける気がする。笑
ただし一つだけ。
ここは結構大事だと思っていて。
作者の著作権や作品そのものまで、
プラットフォーム側が全部持っていく仕組みにはしてほしくない。
作者が作品を持ったまま。
プラットフォームは、
漫画にする力。
アニメにする力。
世界へ届ける力。
そこを提供する。
「あなたの作品をください」
じゃなくて、
「あなたの作品を世界へ運びます」
みたいな場所だったら。
むしろ世界中から、
日本の物語を見てもらえるんじゃないかな。
AIで日本の創作が終わるんじゃなくて。
今まで小説や漫画のまま、
映像になるところまで届かなかった大量の物語が、
一気に世界へ出られる時代になるのかもしれない。
……とか考えながら。
私は今日も半分ニートしながら普通に小説を書いてます。笑
『選ばれなかった9つの世界』も、
いつかアニメで動いてるところを見てみたいですね🐝
というか。
今は1クール作るのに数億円かかる世界だけど、
「アニメ化するだけなら、普通のクリエイターでも届く」
そんな世界は、
案外近いんじゃないかなと思っています。
『選ばれなかった9つの世界』
https://kakuyomu.jp/works/2912051606506089774