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「みにくい小鳥の婚約」2部あとがき

2部雨羽帰郷編が完結しました!
ここまでお付き合いくださった皆さまありがとうございました。

本作は1部「契約婚約編」の続編にあたる物語です。
1部を書いていた頃から2部~3部の流れは結構はっきりとイメージがあって、どうしても続きの物語を形にしたくて、現在ネクスト上で続編の連載をしています。2部以降は商業展開はなく、オフの時間に書いている趣味小説の位置づけなので、どうしても準備にお時間をいただいたり、展開や文章に粗い部分もあるかと思いますが……。逆に商業作品ならページ数の都合で切るような部分ももりもり盛れるのが趣味小説のよさかなとも思っています!
楽しんで書きます! お時間がゆるせば、おつきあいいただけたら幸いです。

2部はことりと馨の恋の進展と、ことりと初音の物語をコインの表裏として書きました。
初音は1部でも賛否両論あった人物で……目的のためには手段を選ばず、迷うことなくモラルの線を踏み越えていけるあたり、好き嫌い分かれたのではと思っています。
忌まれる力しか持たない姉と、才能にあふれた妹。
恵まれているはずの妹は、なぜか姉に対して憎悪に似た感情を持っている。
格差姉妹は、昨今の和風ロマンスでは王道のひとつですが、わたしはここのところの関係性に昔から感情のやりとりとして心惹かれていて……。
なぜ妹は姉にこんなにひどいことをするんだろう? 
こんなことをしてしまう妹は何を想って生きてきたんだろう?
という部分を、理解の範疇外でも一度、ひとりの人物として物語の中に落とし込んでみたくて、ことりと初音を描きました。
初音については、作中でたっぷり書かせてもらったので、これ以上わたしが語ることはないかなと思っているのですが、実は初音と馨は「目的のために手段を選ばない」「そのためにモラルの線を越えられてしまう」といった性質が似ていて、このひとたちは呪いのように/祝福のように真逆の方向からことりに惹かれてしまうんだなあ、と思って見ていました。作中の終盤で、初音がそんなふうにことりと自分の関係について語っているシーンもありましたね。
ことりの母親である更紗のことも、ずっと転機になった夜の想いも含めて描きたいと思っていたので、続編で出すことができてよかったです。ほかのねえさまの話も、ほんとうはもっと書きたかったな!
氷室に関しては、救済を拒むという選択をして生きている人間だと思っているので、ことりと心を通わせることは最後までありませんでした。そして更紗と再会することも叶わないまま……。そばつきの小蔭だけがそんな主人に影のように寄り添い続けます。

雨羽家のことをたくさん語ってしまった!
ちなみに今回出てきた藤矢。シリーズ展開するなら、こういうキャラがいるとわたしが大変楽しいので、終盤の種明かしまで楽しく書きました。彼の目的やほんとうの出自も、そのうち描ければいいなと思っています。なお、ほんものの藤矢は4部で登場予定ですが、ちょっと天然なとこのある人懐っこい青年で、こちらは馨と仲良くなります。

3部は火守継承編になります。タイトルどおり1部から引っ張ってきた火守家の当主継承にまつわる一連の騒動を描いていく物語になります。火守八家のメンバーもやっと出せます。
わたしはヒロインと同じくらいヒーローの成長や恋や人間模様も書きこみたい作者なんですが、1冊読み切りであまりヒーローの話をすると物語をまとめきれなくなっちゃうのでいつも我慢していて……笑 3部は馨側の物語も書くぞ!と思って書きました。
馨も、そしてことりも、今まで以上にすごくがんばるお話なので、こちらも最後までおつきあいいただけたらうれしいです。
ふたりの恋愛についても、ここである程度まとまるのではないかと思います。
またお時間いただくかと思いますが、連載準備がんばります!
ここまでおつきあいいただきありがとうございました!

そして最後になりますが、連載に際して、レビューやコメント、ギフトなど、さまざま応援をいただきました! SNSでの感想も含め、いつも励みにしています。ありがとうございました…!

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