• 異世界ファンタジー

断章-06 魔導師ルベルー偽神の断罪と、天空都市の落日 執筆メモ



https://kakuyomu.jp/works/1177354054882746106/episodes/2912051602705471349

【あらすじ】
天空都市エタニティーナールの地下最深部で『大いなる力の根源』を簒奪し、至高の神器『神杖テスラダルク』をその手に握りしめた魔導師ルベル。
再び王城に姿を現した彼を阻まんと、火、風、地、雷、光、闇の「六振りの神器」を操る高位貴族たちが一斉に『聖痕励起』を発動し、極大の合成魔法を放つ。しかし、根源そのものと同化したルベルの絶対障壁の前には、それらすべてが虚しく凍りつく。ルベルは無詠唱の『虚空操射魔陣』と『原子分解』で貴族たちを蹂躙し、魔法を無効化する『ユグドラシル』の継承者をも、テスラダルクの剣形態による神速の物理斬撃で一瞬にして両断した。

ついにたどり着いた『太陽の玉座の間』。アリーシアの幽閉と惨劇を「些細な必要悪」と吐き捨てる皇帝を前に、ルベルは人間としての最後の未練を粉々に砕く。皇帝が誇る『白銀の聖痕』の接続権限を力ずくで黄金色へとハッキングして無力化し、絶望に震える皇帝と何百年の歴史を刻んだ美しい天空都市を、ルベルは最強の呪文『極時空破滅《カエルム・テンプス・エクスティウム)》』によって空間ごと内側から崩落させ、蒼海へと叩き落とした。
白銀の空が真っ二つに裂け、巨大な流星となってエタニティーナールが海の底へと沈んでいく中、ルベルは冷たい海風を浴びながら、新たなる『神の統治』の始まりを告げる、血と絶望の産声を上げるのだった。

【執筆メモ】
いつも『メルトラーム英雄物語』をお読みいただき、本当にありがとうございます。
今回は、魔導師ルベルの過去編における最大の山場であり、歴史の教科書において「一夜にして墜とされた」と語られていた、古代メルトラーム帝国の天空都市『エタニティーナール』の落日の全貌を、これでもかと詳細に書き下ろした回となります。

1. 本編では語られなかった、ルベルによる「天空都市陥落」の全貌
これまで本編でも「ルベルが天空都市を海に沈めた」という大まかな事実は語られていましたが、具体的にどのような戦闘があり、どうやってあの巨大な空中都市を墜としたのかについては、私の脳内にしか存在せず、詳細な描写は避けていました。今回はそれを文字通り「絶望のスペクタクル」として形にしています。
大いなる根源を簒奪し、テスラダルクを手にしたルベルは、もはや「魔力の格」の次元が違います。

そして、アリーシアを死に追いやった元凶たる皇帝との対決。皇帝が誇る、事象変換機関へのマスターキーである『聖痕』のアクセス権を、ルベルが力ずくで自身の黄金色の魔力で上書きし、絶対の支配権を奪い取るシーンは、彼がどれほど「アリーシアを救えなかった己の無力さ」に絶望し、世界へのどす黒い侮蔑を抱いていたかの証明でもあります。
仕上げに放たれる最強呪文『極時空破滅《カエルム・テンプス・エクスティウム)》』による、空間ごとのブラックホール的崩落。この「白亜の空中都市が、激しい炎と黒煙を引きながら巨大な流星のように海へと墜ちていくビジュアル」が、皆様に鮮烈に伝わっていれば嬉しいです。

2. 「ルベルの話、長すぎ!」とお思いの皆様へ(笑)
ルベルが抱く「恐怖による完全管理社会」という狂気のイデオロギーや、アリーシアとの悲劇を描くために始めたこの「断章」シリーズですが、自分で書いていても「あれ、これ本編の更新どこいったっけ?」とセルフツッコミを入れたくなるほど熱が入ってしまい、気がつけばかなり長くなってしまいました(笑)。

「ルベルの話が長すぎて、本編のレリュートたちが何してたっけ?と忘れちゃったよ!」という読者様もきっと多いかと思いますが、ご安心ください。この断章は、次の「断章-07」で一旦、綺麗に幕引きとなる予定です!
いかにしてルベルの切なく哀しい絶望の始まりを見届けていただいた後、お待たせいたしました、再びレリュートたちの物語が本編(アニマコルス編)へと還っていきます。

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