• 異世界ファンタジー

光の届かぬ世界で、少女はただ生存る。第016話 執筆メモ

https://kakuyomu.jp/works/2912051604237623550/episodes/2912051604934605656

【あらすじ】
 グナイティキ公爵邸に潜入して一年。温かな陽だまりのような日々に後ろ髪を引かれながらも、十五歳となったエルマは、ついに自らの真の牙を研ぎ澄ますための次なる戦地へと赴く。旅立つ馬車を見送るティーユの笑顔と、手元に残された深紅のリボン。空っぽになった陽だまりの部屋を後にし、彼女が足を踏み入れるのは、蒼清教会のどす黒い権力闘争と、国家間の激しい争いが渦巻く冷徹な戦火の最前線だった。 本編『メルトラーム英雄物語』の裏側で、もう一人の少女が紡ぐ、血と硝煙に塗れた生存の記録。その新たな幕が、いま静かに上がる。

【執筆メモ】
 読者の皆様、いつも応援ありがとうございます。

 今回の第016話をもちまして、エルマのささやかな平穏を描いた「メイド編」が完結となります。公爵邸での一年を経て、エルマも十五歳となり、物語はいよいよ本編『メルトラーム英雄物語』の(2章あたり)と完全に同じ時系列へと合流します。

 ここからは、本編でレリュートたちが死闘を繰り広げているその裏側で、蒼清教会の一員として暗躍し、歴史の荒波に呑まれていくエルマの視点での物語が本格的に動き出します。

 彼女がなぜあの戦場にいたのか、教会の諜報員としてどのような選択を迫られていたのか……。本編の事件を別角度から照らし出すことで、メルトラームの世界がさらに深く、立体的になっていきます。ぜひ、本編と合わせて「二つの視点」から楽しんでいただけると幸いです。

 影の中に生きる彼女が、最愛の弟、そして仇敵フォルカス伯爵の情報にどこまで迫れるのか。これからのもどうぞお楽しみに。


本編ーメルトラーム英雄物語もよろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054882746106

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