アイス・アルジ

作者の並々ならぬ思いがこもった作品、言葉ではとうてい表しきれない世界、作者の思考を、言語空間で多面的、哲学的、幻想的、神話的に再構築したマインドスケープ（心象）。意識の存在（生命）…続きを読む

この作者の他の作品にも言えることだが、この疾走感、ライブ感は圧倒的だ。この素晴らしい文体に身を任せるだけでも快感だ。まだまだ、物語としての発見もありそうだ。

安っぽい言葉はいらない。言葉を越えた強さと感動があります。実話をもとに書かれたそうですが、それを抜きにしても素晴らしい、愛と人生の物語です。登場人物の心情に思いを馳せてもいいし、ノ…続きを読む

話しことばだけで構成された物語、かみ合っていないようで、かみ合っているような不思議さがある。ぼうっと読んでいると、小鳥のさえずりのよう。音楽で例えれば、スカスカな音の Young …続きを読む

平凡だけど輝いていて、小さいけれど広大なもの、すこそ悲しいけれど実は温かい。

作者の歴史的見識が生かされた、絶妙な快作です。

知的で本格的な短編SF、しかも読みやすい。素晴らしいの一言です。（よくあるSF風の作品とはレベルの違う、軽やかで知的な秀作です。）

彼女？の短編はどれも美しく、物悲しさが漂う。この物語の中には、言葉に書かれた以上の奥深い世界が広がっている。無駄がなく静謐な文章は、読み手に平均台の上で踊るような緊張感と喜びを与え…続きを読む