第一章よりも短めの話になりましたが、第二章を書き終えました。
一章は登場人物が多く、それぞれの視点での話も書きましたし、舞台もホテルという広さがあったたのですが、二章は登場人物も少なく、舞台も一軒家だったために二十話ぐらい短くなりました。
二章は一章の最後に出てきた先生と白髪の少年を前に出しつつ、アリスの過去のトラウマや恩人といった彼に関わる内面と、マシロとシンクという今のアリスを全肯定してくれる存在が傍に居るお陰で、過去に足をとられながらも少しずつ前へと進んでいる。
先生ことキョウはアリスにとってなくてはならない、敬愛する師であり、兄のような存在であり、仕事の相棒。
そこにビャクヤが加わり、彼はリハビリをしながらも、自分を喰らい地下から連れ出し、迎え入れてくれた彼らとの日常を大切に過ごしています。
作中にも書きましたが、人間は誰しも欲望を持ち、他人には知られたくない思いを隠しながら生きている。
けれどどんな思いも本人の中に留めておくのであれば罪ではなく、それを外部に出してしまう事で他者に嫌厭されたりもする。
それを他者に一方的に押し付けたり、ぶつけてしまう事が罪であり、けれど良識的に人間はそれを我慢をしたり、ゲームや漫画や小説といった創作物で発散をしたりして生きているのであれば問題はない。
血の繋がった親子であり、似ているとしても違う個体であり、違う趣味趣向を持って生きている。
他人の趣味趣向、主義主張は本人の自由であり、法律的にも倫理的にも問題ないのであれば、良識を持った人であれば、それを外部に出して他者を傷つけたり、迷惑をかけたりしないと思います。
相手はそういう人間なのだと理解し、それを受け入れられないのであれば、距離をとって、必要最低限な付き合いをすればいい。露骨に否定して、無理に変えさせようとしたり、間違っていると非難するのは良い事ではないと、個人的には思っています。
無駄に長い話を書いてしまいましたが、物語の副題の様な物だと思っていただければと思います。