「恋と恐怖の向こう側」の第二章を始めました。数か月間が空いてしまいましたが、ようやく構想が固まり、何とか執筆し始めました。出来るだけ安定させて投稿できるようにしたいと思っています。
—―かつてアリスが子供だった頃、短期間の間、師事していた天野マサヨシ氏の訃報が先生、キョウから伝えられた。
彼は遺言書にはキョウに対する文言があり、残された三人の娘に会いに行く事になり、それにアリスも同伴して欲しいと頼まれる。
天野氏はキョウの師であり、アリスの師として紹介したのは彼だった。
かつて世話になった天野氏に、少しでも恩を返せるならばとアリスは承諾する。
幼少期の出来事から、天野氏の自宅を訪ねたのは数えるほどであり、アトリエとして使われている別宅には近寄らないにしていた。
天野氏の娘達に遺言での相談を受け、その中には幼少期のアリスの肖像画が含まれており、それが行方知れずとなっていた。
肖像画の捜索のために、久方ぶりに別宅へと足を踏み入れたアリスは得体の知れない黒い腕に襲われ、再び見知らぬ異界へと引きずり込まれてしまう。
たった一人、異界に呑まれたアリスは—―