錬十郎。男性。名字はないかもしれない。1話登場時点で25歳くらい。12月生まれ。身長178cmくらい、筋肉質で体重はそれに見合うだけ。当時としては大柄な方?兄ちゃんは10歳上。千尋は同い年だがそれは数え年だからだ(千尋1月生まれ)。
空腹には強い。そのかわり食える時はしっかり食う。でも腹が弱い自覚もあるので食い過ぎないし普段から何でも良く噛んで食う。まずいものでも気にせず食うけどうまいものの味もちゃんとわかる。千尋メシうめえ。ショートスリーパー。眠り自体が浅い。
意外と本を読む。漢籍とか好き。和歌はピンとこないけど千尋が好きそうなのでわかりたいんだが、やっぱ回りくどくて無理だった。草花とか虫には疎い。てか虫は嫌い。近くにいたらすぐ払いのける。怖いんじゃなくてイヤ。殺すのもイヤ。
季節の移り変わりや時間経過の感覚が薄い。だから千尋と遭難しかけて気をつけるようになった。距離感は剣の稽古で身につけた。人に話しかけるきっかけがわからないが斬りかかるタイミングと同じと思って話しかけるようになった。泳ぐのは得意だが体を動かす鍛錬は好き嫌いじゃなく千尋を守るのに必要だからやっている。水切り(石投げるアレ)が全然下手。千尋は上手だし兄ちゃん神がかってて8段くらい普通に飛ばしちゃうので自分はやらなくなった。だってそんなんより千尋を守るには他で頑張るべきでしょ、剣術とか剣術とか剣術とか。あと腕っぷし。
傷と病(やまい)は寝て治す。薬があれば有り難く使わせて頂く。効くと「あっ本当に効くんだ」って思う。効かないと「あーハイハイ」って思う。
礼儀は大事。だがあくまで儀礼である。必要な相手にはとことん尽くすが、必要ない奴にはそれなり。身分の上下関係、年齢上下関係は重視するが、男女は上下ではなく女は守らないといけない対象である。
コトバを尽くさないといけない状況はめんどいけど、尽くさないといけないと思ってるからしゃべるだけ。
歌? 何それ知らない。たぶんめっちゃ音痴。都から遠く離れた備前長船の山猿に何を期待してるんだ?
いじけたり思い悩んだりしがちな自分がホントは嫌だけど切り離すことも開き直ることもできない。
手は大きくて分厚い。胼胝(たこ)とマメだらけ。指は長めで手足も長くリーチもある。が、懐に飛び込まれても苦手意識は全くない。
兄ちゃんのことは昔から大好き。まじ尊敬してる。強くて優しくて刀鍛冶としても凄い。だって仕事ぶりずっと見てたらわかるもん。そりゃ千尋も惚れるさ。なのに15の時に自分の方が背が高くなっちゃってびっくりした。
・成功体験:3人で川遊びしてたらでっかいコイをつかみ取りした。千尋も兄ちゃんもすごいすごいって言ってくれた。みんなで焼いて食った。あれは美味かった。今でも覚えている。
・失敗体験:……は?千尋のあのこと以上の失敗が人生にあっていいと思ってんの?あえて言うなら小さい頃、ねしょんべん垂れだった。見かねて兄ちゃんが夜中に便所に連れて行ってくれてた。けど頑張って早起きして一人で便所行くようにした。それでショートスリーパーになったかもしれない。
千尋の気持ちが兄ちゃんから動かないと確信してだいぶ経ったどこかのタイミングで、よその村へ嫁に行くことになった女性(年上かもしれない?)と1回だけ関係を持った。つまり相手はそういう気持ちがあったってことみたい。だがお互い自分の思いがどうこうなんて話はしてないし、このこと自体が二人だけの秘密だ。
誰が錬十郎に剣を教えたんだろう? 叔父さんの息子とか弟だろうか。でも今はいない。千尋が何故ああなったのか、刀の妄執とかに関わりあるんだろうか?
千尋の物は何も手元に持ってはいない。遺品もお骨も、全部兄ちゃんのお墓の隣に埋めた。思い出だけでもあまりに重い。長船にも、そのあとは帰っていない。