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向上心の塊作家集まれ2。企画の総評とよかった作品発表

どうも、隼人です。

年末から風邪をこじらせ、未だに微熱と平熱の反復横跳びに苦しめられている地獄の日々です。

新作も書かずになにやってんねんという話ですが、第2回自主企画【向上心の塊作家集まれ。「ガチ」改善案・感想を書きます】の総評まとめです。

企画URL
https://kakuyomu.jp/user_events/822139841938796395?order=published_at


今回も……凄まじかったですね(色んな意味で)。

参加いただいた約20作品、そこからレギュレーション違反や、添削された瞬間の途中抜けなどで最終的に残ったのは9作品。

実際僕が目を通したのは15作品ほどでしょうか。

概要欄で厳しく書きすぎたせいか、前回より猛者は少なかった印象です(笑)。

以下、今回の総評と、選出作品の発表です。

■ 企画全体の振り返り(マナー編)
相変わらず、というべきか……今回も少し残念な傾向が見られました。

• 「参考にします!」の一言だけで、改善の意思が見られない人
• もはや返信すらない人
• せっかく書いた添削コメントを削除する人
• そして極めつけは、僕をブロックする人(これには笑いました)

第1回で素晴らしい作家さんたちに出会えた成功体験がなければ、間違いなく心が折れて企画を畳んでいたレベルです。

ちなみに、AI生成をそのまま出したと思われる作品がまたしてもありましたが、そちらはお引き取り願いました。

また、企画を通じて僕の作品を読みに来てくれた方は……今回はゼロかな?

ギブアンドテイクを求めているわけではありませんが、「自分の作品を添削してくる人間が、どんなレベルの小説を書くのか」に興味が湧かないのは、作家として不思議でなりません。実力を知らない人間に手術されるの、怖くないですか?

■ 傾向と対策
作品全体の傾向としては、前回多かった「文章力は高いが雰囲気重視の作品」は影を潜め、代わりに「基礎的な文章力が不足しており、状況描写が伝わらない作品」が目立ちました。
この偏りはたまたまかもしれませんが、「物語以前の基礎体力」で躓いている方が多かった印象です。

■ 結果発表
前回はベスト3(大賞、金賞、銀賞)を選出しましたが……
率直に申し上げます。

今回は「該当者なし」とさせてください!

前回があまりにもレベルが高かったため、どうしても第1回の基準で読んでしまった点は否めません。心を鬼にして、今回は「ナシ」という判断に至りました。

ただ、その中でも「惜しい!」「ぜひ頑張ってほしい」と感じた一作を、【奨励賞】として紹介させていただきます。

【奨励賞】
作品名:『カウンター・ウェポン』
作者:鶴橋振夫 さん
キャッチコピー:
空から女の子が落ちてこないなら、落とせば良い。至って普通の発想です。
URL: https://kakuyomu.jp/works/822139841769551073

【ザックリあらすじ】
田舎の村に住む主人公アシュパと、相棒のお調子者AI・アイヴァック。金儲けを企むAIの行動で、上空を飛ぶ宇宙船を無理やり撃墜してしまう。

墜落現場から現れたのは、帝国の気品あるお嬢様とその護衛たち。

「やばいことになった」と焦る主人公だが、船の修理の間、村まで案内してほしいと頼まれ、高額な案内料をふっかけて彼女たちを連れ帰ることになるが……。

【選評】
現在公開されている最新話は、僕の添削を元に大幅改稿されているため、非常に良くなっています。ただ、今回はあくまで「僕が最初に読んだ時点での評価」として、奨励賞といたしました。
(前回大賞の千古不易さんが星3をつけていたので、審査員特別賞的な気持ちもあります笑←この企画のレベルの基準を激高にした犯人です)

では、改稿後なら銀賞以上だったか?

厳しいようですが、答えはNoです。

理由は、「物語の必然性(Why now?)」の欠如です。

物語の冒頭において、「なぜ今日、物語が動いたのか?」という理由は不可欠です。

本作では、「なぜ相棒のアイヴァックは、『今日このタイミング』で撃墜という強硬手段に出たのか?」という理由が描かれていません。

主人公が貧乏なのは「日常(状態)」です。その延長線上で、突然リスクの高い犯罪行為を行うのは不自然です。これでは「物語を始めたいから、作者が無理やり落とした」という作者の都合に見えてしまいます。

• 受動的な始まりの場合(例:宇宙船が勝手に故障して突っ込んできた)なら、理由は不要です。
• 能動的な始まりの場合(例:自分たちから撃墜した)なら、そこには強烈な動機や理由が必要です。

日常モノですら、「入学式だった」「転校生が来た」という理由があります。

質の高い作品を目指すなら、「なぜ今日だったのか」というスタートの必然性を意識してみてください。

しかしながら、この設定で僕も書きてぇな!となる魅力があった(実は改訂プロローグ読んだ時点で脳内プロットはエンディングまで組んじゃいました笑)、という意味で奨励賞!

本作は第33回電撃大賞に応募されるとのことですので、そのポテンシャルに期待してエールを送ります!

■ 最後に
以上になります。
うーん、前回がレベル高すぎましたね。
参加作品数の減少やマナーの問題もあり、「与えられたストレス」と「得られた快感(良作との出会い)」の収支はマイナスでした……。

次回開催はモチベーションと体調次第、といったところです。せめて最低限のマナーを持った方と出会いたいものです(笑)。

とりあえず、自分の新作を公開するようになってから、第3弾を検討したいと思います。

参加者の皆様、お疲れ様でした!

7件のコメント


  •  お、出ましたねカウンターウエポン!

     物書きとして私も応援していたりします、まさか出会うとは思わなんだ……世界は狭いもんです。読者として惹かれた理由が、読んだ時の感覚、目指している方向性に誘われたんですよね。

     書きたいって衝動や熱意を久し振りに浴びて浄化されてましたね(苦笑
  • 体調のほう、どうかお大事になさってください。
    他の方の作品を一つひとつ丁寧に読んで、きちんと感想まで書かれるのは、本当に大変なことだと思います。

    もしまた次回の企画がありましたら、そのときは新作を持って参加できたら嬉しいです。
  • 中川さん、

    収支マイナスの中読んでいただいて、ありがとうございます。私もあまりお気持ちを考えず、失礼なことをしました。申し訳ありません。

    そして、奨励賞ありがとうございます!


    ちょっと何を書いたらいいかわからないのですが...

    まず、勝手に言い訳させてください。
    中川さんの作品は読みました。アイリズの1部だけ。
    でも読み始めた時は、文章の構造を知りたくて、「この言葉のあとに、この言葉持ってくるんだな...」という風に読んでいたら、文章は楽しんでいるんですけど、物語としてうまく楽しめなくなってしまって。この状態で感想書いたりするのは、読み手として失礼かもしれないと思い、少し時間を置いて読もうとしていました。もしかしたらお気づきかもしれないですが、私、頭の切り替えがめちゃくちゃ苦手なのです。申し訳ありません。

    それでもあえて、1部だけを読んだ感想を言うとすれば、(失礼かもしれないですが)私の好きな感じとは少しずれているのに、面白いです。ちょっと私には話がキラキラしすぎていますし、舞台っぽさを感じます。でも、私も主人公なら「キラキラ☆ドリーム♪アイリズ、オンステージ!」くらいは、言っちゃうかもと思ってしまいました。ちょっと舌を噛むかもしれませんが笑



    ・選評の「墜落した宇宙船」について
    一言で言えば、『深淵な計画の元に』落としたんだと思います。
    たぶん。け、計画通りです。

    ネタバレするなら、この物語の絵を描ける可能性のある人物(?)は作者以外にも複数人いるかな〜なんて思ったりします。そして私の頭の中のジャンルでは、これはスパイスリラーに近いです。

    でも、確かにこの疑問を長引かせすぎな気もします。それを表現できていないのは、私の問題です。どこかでアシュパに匂わせ発言(思考?)をさせるべきかもですね。ふむふむ。ありがとうございます。
    でも、どうしよう。どこで匂わせればいいんだ??



    それはさておき。

    私の拙い物語を紹介していただいて、ありがとうございます。
    本当にありがとうございます。

    お身体、お大事にしてください。
  • 千古さん

    処女作らしいので、良い意味でこなれ感の無さや勢いが見ていて心地良い感覚ですかね
    何作も書いていると、綺麗になりすぎてしまうんですよね雑味がない感じ

    そうじゃない「書きたい」が詰まった作品って魅力がありますねぇ
  • 莧子さん

    本当に千古さんも莧子さんも笑
    前回入賞者はわざわざ第2回総評まで読みにきて、そして志が高い人ばかりだ

    次回開催に新作は難しいと思いますよ笑
    まずは麻央の話を10万字丁寧に頑張ってくださいね
  • 鶴橋さん

    あぁ、すみません
    たしかに鶴橋さん読んでるってどこかで言ってくださってましたね……
    別に批判したくて書いたわけではないのでそんな気にしないでください
    読むのは自由ですし、企画概要にも読まなくて良いよってちゃんと書いてますから笑


    アイリズはwebウケを少し意識して書いたので、星が100超えましたが、きっと鶴橋さんが読むならTimeless Travelers(TT)の方が良いかなと思いますよ。ラブコメは好き嫌いありますし……
    ただTTは10年くらい前の作品なので、プロットはともかく文章力は参考にならないかもですが笑
    能力バトルなので、戦闘などの参考でもしてください。


    匂わせ。
    これはめちゃくちゃ大事なんですよね。
    僕も前述のTTを書く際に苦労しました。
    書いてる側からすると「ほらここに伏線が!匂わせが!」みたいに思うんですけど、読者からしたら無味無臭で記憶に残らなかったりして、作者側が思うより丸出しにしないと引っかかってくれないものです。
    頑張ってください笑

    まずは、エンディングまで書いて、そっから推敲。で良いと思います!

  •  読んで、書きたいなってついつい思った作品は久し振りでした。作者目線もありましたけど、あの熱量に惹かれ、同時に轢かれたんですよね。

     私の処女作なんて『わ』と『は』の区別もなかった、やべえシロモノです。あれに比べたら、とてもとても。


     総評を経て
    参加作品にちらほらと私も足を運んだんですよね。その、びびっとした刺激は少なかったんですが、いやでもこれがまた面白い。

     私ならどう書くだろう?

     これがまた、まあ、面白いんすよね。

     近頃はほら、レビューイベントしたり創作論を集めるイベントしてたりします。

     推敲力を鍛え直そうと思って。

     長年、オフラインで引き篭もりしてたんで、割と深刻に推敲が雑になっているなと。いやだってえ……公開するのが稀なんですぅ……。

     公開する以上、最低限は保証したいのです。とりあえず、なんでしたっけ。エタらずに書き切るのは勿論、面白いと思えるような作品にはしなければならない。

     推敲が雑になったなと実感もしていまして、これは基礎、保証以前の話なんで色々やってます(苦笑

     後、手書き環境に浸り過ぎました。

     椛とか、もみじで出なかったりして、かば、って入力したり。そんな感じの苦労が積み重なって目疲れがががが。
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