川端 春蔵

筆者が取り上げているゲームをプレイしたのが、発売数年後に遊んでいた、遅れてきた元ゲーム少年の私と似ていたのが気になり、読み進めたのですが、特にゲームサウンドについての深い理解と洞察…続きを読む

わずか500文字で綴られた物語。 そこには1文字も無駄がありません。 美しい文章に凝縮された、脳裏に浮かぶエピソードの連なりが素敵です。 最後には、素晴らしい作品を読んだという余韻…続きを読む

一読して、「まさか、ここまで税金が！」と笑いましたが、意外に現実味のあるお話なのではないかと、背筋がゾクッと寒くなりました。

私は「オンドゥル語って何？」という状態でしたが（この作品を一読後に調べました。まだ、わかっていないところが多分にあります）、オンドゥル語を知らなくても、俺と友人の小気味いい掛け合い…続きを読む

私の心に深く響きました。 どん底で何かに救われたという経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。 「ああ、あのとき…」と思い出しながら、前向きに生きていこうと思える詩だと思いま…続きを読む

思わず引き込まれてしまう語り口のおかげで、スッと作品世界に入り込めました。 読み進めていくうちに、物語の結末と主人公の最後を、何となく想像してしまったのですが、作者の卓越した描写力…続きを読む

読者を一気に作品世界に引き込む磁力をもつ小説です。 作品の語り口が素晴らしく、近代文学的で、何と美しい文章を書き連ねられているのか、と驚きを持ちつつ読み進めていきましたが、そこには…続きを読む

タイトルから、女子高生の日常生活が綴られた作品だろう、とばかり思っていました。 しかし、作者の圧倒的な筆力に瞠目しながら読み進めていくうちに、意外な展開になり、意表を突くラストが待…続きを読む

まず、このリアルさは現役高校生にしか書けないだろうなと感じました。 もし私が同じ舞台で書いたとしても、あの頃を思い出しながら書いたものになってしまい、このリアル感は絶対に出せません…続きを読む

現場の効率化に熱意を持って改善したいと考える、田中翔太に好感を持ちました。 私はメーカー（荷主側）の人間として、物流業界を見聞きした経験があるので、非常にリアリティに溢れた作品だと…続きを読む

最後の最後まで、話の展開が読めずに、完全にやられました。
アイデア、心理描写、展開ともお見事です！

ここまで汁なしカップ麺について語ったエッセイが、これまでにあったでしょうか？ 作者の語り尽くせぬ愛が迸っている作品です。 そして、汁なしカップ麺への熱い思いだけではなく、興味深い歴…続きを読む

最初から最後までユーモアに満ちあふれた素晴らしい作品です。 読者を爆笑に引き込み、ラストまで掴んで離してくれません。 目線を変えてみると、人手不足が叫ばれる世の中、こういう面接が、…続きを読む

淡々とした語り口が、逆に怖くて読み手を引き込みます。 唐突なアクシデントに遭遇した周囲の様子も、描写力が優れているので、リアリティがありました。 説得力のある素晴らしいホラー作品だ…続きを読む

あまりにも巧い短編作品だと感じました。 作品全体のテンポ、リズム感の良さ、まったく無駄のない文章とストーリーテリングの的確さにひれ伏すしかありません。 500文字でここまでの表現が…続きを読む

少年とカラスの交流が、読者に哲学的な問いを投げかけてくる深い作品だと感じました。 生きていれば、少年の立場にもカラスにも置かれることがあるでしょう。 どちらか一方の立場に立ったとき…続きを読む

文章を編んだ文芸作品のお手本と云っても良い、素晴らしい作品です。 作品から立ちのぼる柔らかく優しい気配は、読む者を魅了します。 たしかな描写から伝わる料理の温かさ、受け継がれていく…続きを読む

雑学で片付けるには、あまりにもったいない、意外に知られていないであろう、深いお話です。
「アンパンマンの弟」を知ったら、アンパンマンの違う一面が見えてきます。

切れ味鋭く、新鮮な驚きが読後にある素晴らしい作品です。

まず、しっかりと作品の世界観を確立されていると感じました。
キャラクターも魅力的で、美しい文章で丁寧に綴られる物語にこれからも期待しています。

ビール愛に心地よい文章に、気持ちよく酔えます。
読み終えたあと、いっぱしのビール通気分になり、これまでよりビールが大好きになれます。

〝令和の米騒動〟という言葉が日本中を席巻している。 小売店で米だけが品切れという光景も珍しくない。 そんななかで、主人公の〝僕〟が24時間営業のドラッグストアで見た光景に、あなた…続きを読む

まず、「存在しない暴力団による被害について」というタイトルに惹かれました。 そして物語を読み進めていくと、「怖い怖い怖い！」という感情に襲われました。 あるアイデアが、物語に説得力…続きを読む

創作論は数あれど、ここまでわかりやすく、冷静に分析をされたものは、そうそうあるものではないでしょう。
誰かに自分の作品を読んで欲しいと考えている方はご一読をおすすめします。

「オイルサーディン丼」を私は食べたことがない。 いままで、〝丼〟ジャンルのなかで、作ろうと思ったことがない。 この作品を読むまでは。 私は「オイルサーディン丼」を作るために、これか…続きを読む

もし、ひどく落ち込んでいる人がいたなら、私は迷わず無理にでもこの作品を読ませる。 その人の表情や感情は、絶対にいい方向に向かう、それくらい確信がある。 私は偉大なる才能の塊を見つけ…続きを読む

レジ打ちを経験された方なら、絶対に頷いてしまうお話です。
読み終わられたとき、深く頷かれているか、自分だけじゃなかった！と気持ちになっておられるはずです。

私は2024年になってカクヨムをはじめさせていただいた新参者ですが、「カクヨムリワード」とは何か？よくわかっていませんでした。 一体、どういう仕組みなのかを、詳細に解りやすくお書き…続きを読む

選ばれている言葉に無駄がなく、美しいです。
せつなくて、魅力的な情景が読む者の頭にスッと入ってくるのも、素晴らしい作品である証左だと思いました。

太川るい氏の作品には、気高い静謐さがあり、物語の語り手としての冷静さがある。 無駄を削ぎ落とた、抑制の効いた文体がその作品世界の魅力を高めている。 「蝸牛」「樽回し」「虎狩」 …続きを読む

生き生きとした西成の描写が魅力的です。
あの頃の西成の姿が脳裏に浮かぶ素晴らしい作品でした。

一読して元気になるエッセイです。
内容が濃く、書く上でも読書をする上でも参考になります。

確かな文章力で書かれた物語で、静謐な世界を見事に描き出しています。

大小を問わず、善悪で割り切れないモノがこの世にある。 この作中で描かれている事柄もそのひとつだ。 清濁併せ呑むというが、濁濁併せ呑まないと生きていけない世界があることも事実だろう。…続きを読む

圧倒的に面白い、寧々、いや寧々さんと応援したくなる、藤吉郎を振った寧々さんの「もしも…」の人生。 天下人・豊臣秀吉の正妻・寧々。 北政所と呼ばれた彼女だが、その生涯は果たして彼女が…続きを読む

文字数の制限がありながら、ここまで密度のある物語を描かれた発想力と文章力に脱帽です。

まさかまさか、そういう方向に話が進んでいくとは思ってもみませんでしたが、無条件で面白かったです。
アイデアに脱帽しました。

予測不可能な幼馴染みの言動を楽しませていただきました。
ちっぽけな悩みなど吹き飛んでしまいそうなお話です。

ネタバレはしたくないので、内容について多くは書かないが、筆者を悩ませるタイプの人間に出会った経験のある方は多いのではないかと思う。 ひょっとしたら、私にはそうでなくても、私以外の特…続きを読む

日常生活で、ひょっとしたら有り得るかも知れないという恐怖をうまく切り取っていると感じました。
ラストの文章が、さらなる怖さを引き立てています。

主人公の心情描写が素晴らしく、彼女が見ている光景が頭に浮かびやすいです。
作者の言語センスが高いことも相まって、素敵な作品だと感じました。

物語の素晴らしさに心を惹かれたのですが、それを支えているのは、作者の丁寧な言葉選びのたしかさだと感じました。
ぜひ、この素晴らしい物語をご一読願いたいと思います。

どんどん続きが読みたくなる語りのうまさは天下一品でしょう。 登場人物の書き分けも見事です。 何よりすごいのは、優しい世界の光景がすぐ目に浮かぶ文章だと思います。今後も楽しみにしてお…続きを読む

私は初心者なのですが、カクヨムでの執筆について、丁寧で真摯にお書きになっておられ、姿勢や距離感など、非常に勉強になりました。

作品世界の美しさ、丹念に選ばれた言葉のひとつひとつに感動を覚えました。