円城塔賞の最終結果発表がされました。拙作『酔うと野菜になるタイプ』は、最終選考候補作(30作)まで残りましたが、今回も受賞には至りませんでした。カクヨムコンテスト【短編】(旧カクヨムweb小説短編賞)に応募して早5年。毎年、中間選考は通過するものの、受賞には手が届かない私です。悔しい、しんどい。
でも、やっぱり。それ以上に楽しくって、やめられない。円城塔賞最終候補作も必死に読み漁って、他の作品が面白いのが悔しくて。それでもやっぱり、面白いと嬉しい。前回の円城塔賞で『レモネードに彗星(作 灰谷魚)』『無題(作 なんようはぎぎょ)』に出会って、内臓を掴まれた、あの感覚。「あそこに並んでみたい」と、あれから私も夢中で筆を取りました。
そして今回最終候補に残れたことが、本当に嬉しくって。でも、やっぱり悔しい。今回の最終候補作の中では『鳩造りの工程(作 藤井伴)』『アイドル・フローラ・サブスクリプション(作 文月あや)』『針子(作 市街地)』の3作が個人的に好きでした。ハートの奥底が震えました。
ただ、その中で『缶詰のパイナップルの方がいい。(作 ayaya)』が受賞したことには、深く納得してます。あの作品だけが「伝え切らない」という選択ができた。私はネタが思いついた時、それをできるだけわかりやすく文章にする。なぜなら「わかってもらえない」と思ってるから。だからいまも丁寧に書く。丁寧に話す。こうして伝えてしまう。それが受賞作は違う。「別にわからなくてもいいよ」と現実が置いてあって、でもありのままだから、主人公たちのことが知りたい。わからないから、教えてほしいってなる。過去や読後の先が、愛おしいものであるように祈りたくなる。ああ、すっごく悔しい。でも、やっぱり。こんな受賞作と戦えて嬉しいのです。
さて、感想はここまで! 私が5年間と中間選考を通過する度に書いて、増えすぎた「近況ノート」を、このページにまとめようと思います。今までの歴史の層を抱きしめて、ただ縋りはせずに、これから書き続けていきます。
※以後「中間選考通過報告」はこちらにまとめます。
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2022年3月18日02:39投稿
⚫︎カクヨムweb小説短編賞2021にて中間選考を通過しました。
この度、拙作『しあわせ4号』がカクヨムweb小説短編賞2021の中間選考を通過いたしました。読者の方々を含め、私の創作活動を応援していただいている全ての方に感謝したいと思います。
中間選考の発表があった際、私は愛する彼女と一緒にいました。私は嬉しさのあまり抱きついてしまい、それを彼女は私以上に喜んでくれました。この小説が書けたのは、紛れもなくそんな彼女が隣にいてくれたからでしょう。ファンタジーばかり書いてきた私は恋愛ものを書くのが苦手で、人を愛した経験がないから書けない、といった悲しい現状でした。しかし今は違います。彼女に出会ってから、私はファンタジーと恋愛をかけ合わせるというニュースタイルを確立しました。おかげで筆の幅が広がり、現在執筆がとても楽しいです。
さて、話を戻すと。私はこのカクヨムweb小説賞の中間選考を今まで一度を通れないできました。筆を持ってから4年間。長編を書いても、何度短編を出しても、通れなかった中間選考。それを通過した今は、嬉しさよりも「やっと突破した」という安心感が占めています。私はこれからも生きていく中で得た視点を武器に、自身のファンタジーを純度の高いものにしていくつもりです。だからぜひ作品という点だけでなく、私という物書きが書くファンタジーの変動を、線としても追って楽しんでいただけたらと思います。今後とも、応援よろしくお願いします。
しあわせな春が香ります。
追記:受賞はできませんでした。来年また頑張ります。
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2023年3月16日16:17投稿
⚫︎カクヨムweb小説短編賞2022にて中間選考を通過しました。
この度、私が書いた『ケーブルの先端に香るシナモン、そして愛』がカクヨムweb小説短編賞2022の中間選考を通過いたしました。私の書きものを追って、応援してくれるすべての方に、感謝をしたいと思います。
食パンのふちにマヨネーズの壁を作り、まんなかに卵を落とす。それをこぼさないようにトースターに入れて「上火」で焼く。マヨネーズが焦げて、卵の白身が濁ったら「ケイコパン」のできあがり。私は最近、朝ごはんは決まってこれしか食べません。なぜ「ケイコパン」というのか。それは私の両親が、親戚のケイコさんに作り方を教わったからです。しかし私は、ケイコさんを知りません。その「ケイコ」が、どういった字を書くのかも、わかりません。恵子か、景子、もしかしたら佳子かもしれない。そんなわからないパンを毎日食べています。
この作品を書いていた去年の春は、確か「シナモンパン」ばかり食べていました。作り方はこうです。食パンにマーガリンを塗って、シナモンをふりかける。それだけ。そう考えると去年に比べ、料理の腕は少しだけ上がったように思えます。では、執筆はどうだろう。一年間ずっとこの短編賞に向けて、文字を紡ぎました。そんな、余裕のない毎日のなかで作り上げた物語が「面白い」と思っていただけたら、それより嬉しいことはありません。これからも、応援よろしくお願いします。
やさしい春が鳴っています。
追記:受賞はなりませんでした。来年また頑張ります。
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2024年3月13日00:36投稿
⚫︎カクヨムweb小説短編賞2023にて中間選考を通過しました。
この度、短編『中華料理で構成された朝』『上品なたまごの割り方』の2作品が、カクヨムweb小説短編賞2023にて中間選考を通過いたしました。3年連続でこの喜びを味わえるのも、私という物書きを長く愛してくれる皆さまのおかげです。改めて感謝したいと思います。ありがとうございます。
今年の発表は「2D cafe新大久保店」にて確認しました。画面上に自身の作品があれば通過、なかったら落選の場面。スマホをスクロールする指が震えます。しかし例年と違うことがひとつ。それは、となりに「どきどきするね」と私の気持ちを代弁してくれる彼女がいたことです。思えば彼女は、応募開始時にも立ち会い、1年間で書いた全7作品の応募を見守ってくれました。本当に至れり尽くせりです。しかしそうとくれば、受賞発表も一緒に見たいと思うのがA型の私。最後までふたりで楽しみたいと思います。
さて、ここまでの文章で見落としてはならないことがひとつあります。それは、田舎者の私が新大久保に来てるという部分です。足を伸ばして都会に来ては「東京ってなんでもある。ドンキみたい」などと考える経験が、私の書きものを少しずつ変えていくのだと感じます。これからも、そんな変化する私を追って、応援してくれたら嬉しいです。
溶けた春が降っています。
追加:今年も受賞はなりませんでした。書きます。
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2025年3月13日00:04投稿
⚫︎カクヨムコンテスト10【短編】にて中間選考を通過しました。
今年も、冬に書き上げた短編『酔うと野菜になるタイプ』が、カクヨムコンテスト10【短編】の中間選考を通過いたしました。私の筆のゆく先を追って、応援してくれるすべての方に、改めて感謝いたします。いつもありがとうございます。
中間選考通過を経験するのも、今年で四年連続となります。この時期はどこへ行っても、何を食べても落ち着かない私ですが、それにも少し慣れてきました。毎年、中間発表は彼女と見るのが恒例です。今回も一緒に、ピスタチオとベリーのパンケーキを食べながら見ました。去年までは緊張で味のしない時間を過ごしていましたが、今年はすこしだけピスタチオとベリーの味がしました。おいしかったです。四度目の正直。大事な味覚を取り戻すためにも、今年こそは受賞を狙えたらと思います。
カクヨムコンに向き合い続けた大学四年間が終わり、春から私も社会人として働くことになります。そう考えると、本作『酔うと野菜なるタイプ』は、学生のうちにたどり着いた、ひとつの到達点と言えるでしょう。しかし私はここにいたくない。ずっと面白いものが書きたいし、もっと面白い大人になりたい。学生までの自分に負けぬよう、これからも筆に向き合いますので、応援していただけると嬉しいです。
静かな春の味がします。
追記:また受賞できませんでした。来年も出ます。
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2026年3月31日23:58投稿
⚫︎カクヨムコンテスト11【短編】中間選考通過&円城塔賞最終選考候補作に選出されました。
この度、カクヨムコンテスト11【短編】にて『酔うと野菜になるタイプ』『ヴェモヌユーユの弥市』『点心ぷよぷよ』の三作品が中間選考を通過しました。また『酔うと野菜になるタイプ』は同コンテスト円城塔賞の最終選考対象作品(30作品)にも選出していただきました。私の「おもしろい」を理解して、応援してくださる皆さま、いつもありがとうございます。
中間選考通過はこれで五年連続。2023年に選ばれなかった円城塔賞の最終選考にも今年は残れました。そんな私は「すごい」と言われることも増えてきました。でも本当はそんなことは全くないの。今日も会社では、大雨に打たれながら草取りをさせられてました。春の雨は思ったよりも冷たくて、自作の「身体が温まりますようにブルース」を歌いながら草と戦う数時間。90Lのゴミ袋がドクダミで満たされる頃には、身体中が冷え切っていて、スマホを握る手を震わせながら、軒下で中間選考の確認をしました。
そして、新卒として働きながら書き切った二作品が通過してること。前回は「どう扱っていいかわからない」と評価を受けた円城塔さんから、最終選考対象作品に選んでいただけたこと。高校から一緒に書いてきた相方が、今回は応募していないこと。
いろんなものをスクロールして、雨粒。
五年も中間選考を通過していると、わかる。受賞しないと、なにも変わらない。私は小説を書くことがすごく好き。カクヨム甲子園で味わった青春の延長線を、いまも歩いている。雨の日に草取りをする人生を、変えられますようにブルースを歌って。五月の結果を今年も待ちたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。
春雨が熱を帯びています。
追記:受賞できなかった!来年も絶対でます!!