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羽生ルイ

  • @hanyuu_rui
  • 2025年12月9日に登録
  • SF
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  • 10時間前

    物語の構成について

     連載開始にあたり、物語の構造について説明させて頂きます。  この物語は主人公トワ達の目線で語られる「本編」と、トワ達が訪れた星々の出来事を描く幕間「インターミッション」で構成されています。 「本編」は物語のメインストーリーであり、基本的に時系列で物語が進んでゆきます。 「幕間」は本編と時間が前後しますが、基本的には「トワが星を去った後」、特に第1部の幕間はトワが亜光速航行している間の出来事やサブキャラクターの動向について三人称視点で語るものです(ただし最初の2つのように、いくつか例外もあります)  いずれも物語は舞台となる惑星(もしくは衛星、航宙船等バリュエーションあり)を基本単位とする形で構成されています。章タイトルの後に記載された「○○-××の惑星」のようなフォーマットで記載しているものが、その章でメインとなる舞台です。  第1部の終盤が「短編/中編/短編」で構成されているのはこのためで、実態としては3つの章で1つのお話しになっているのですが舞台が移り変わる関係上、章として分割を行っています。  また一人称形式の本編では話者が誰かを示すために >>Towa(トワ視点) >>Iris(アイリス視点)  のようなマークで識別を行っていますが、物語中で時間/場所が大幅に飛ぶ場合は経過時間や場所をこのマークの後ろに付記している場合があります。  また本編での演出上、例外的に三人称視点が入る場合は「掲載する章の分割」もしくはスプリッター記号で明示を行っています。  このほか第3部開始時点からは、第2部で登場したあるキャラクターを主役に据えたスピンオフの「外伝」も別作品として平行連載を行います。こちらは3人称視点の物語ですので「幕間」に近いですが、時系列(と出来事)が本編とリンクしているところが幕間とは異なります。  このほか、物語世界を紹介するサブテキスト「教えてアイリス先生」を不定期更新で掲載してゆきますが、こちらは本編の出来事に合わせる形で第1部については全10回の解説が行われます。  次に物語の章立てについて。  今回カクコムコン向けに第1部をやや駆け足ペースで連載していく予定ですが、第1部以降の位置づけと執筆状況は以下のような形になっています。 第1部……「旅立ち」を描く長めのプロローグ(約39万文字)執筆済 第2部……物語世界の謎を追うメインストーリー(約100万文字)執筆済 第3部……アラカルト形式で続く惑星訪問(現時点で約170万文字)執筆中 最終部……物語のクロージング(約8万文字)執筆中、ラストは執筆済 外伝……別主人公の物語(現時点で約30万文字)執筆中  第1部がプロローグとして長いのはこの物語のベースになったゲーム企画が「自分の艦で宇宙を旅する」というコンセプトだったからです。つまり、トワがマイシップを手に入れて自由に動けるようになってからが物語(ゲーム)本編、という解釈でプロローグだと位置づけています。  第2部はゲーム本編、ストーリーモードとでも呼ぶべきパートで、ここで物語を完結させても作品としては丸く収まる構造と展開になっています。  第3部についてはゲームで言えばエンドコンテンツやDLCに相当する部分ですが、第2部で解決していない問題、新たに発生した問題を解決しながら物語が進んでいきます。ただ現時点で既に執筆済みの物語が19章とかなり長くなっているため、一度区切りを入れて第4部に分割することを検討しています。  最終部についてはトワの物語を一旦閉じるためのものですが、最終部へ至るプロローグとなる章+最終章+エピローグ+後日談のみ執筆済みのため、加筆してよりフィナーレを盛り上げるよう鋭意執筆継続中です。
  • 10時間前

    連載開始のご挨拶

     カクヨムをご利用の皆様、はじめまして!  本日から「少女は大宇宙(おおぞら)で虹と歌う」を連載させていただきます、羽生ルイと申します。  長編大河SFと銘打っている本作ですが、実績の無い新人が大風呂敷を広げた連載作品ということで本当に継続できるのか、きちんと完結するのかと不審に思われる方も多いのではないでしょうか。  そこで、まずは皆さんに安心していただけるよう、ご挨拶に代えて少しだけ自己紹介と、今回の執筆体制についてお話しさせて頂こうと思います。  まず作者である私は、ネット黎明期からPBeM(メールや掲示板を用いた物語ゲーム)やブラウザゲームのシナリオ・設定(&システム開発)等の制作・運営を趣味として楽しんでいた、いわゆるオールドオタクの1人で、今回の物語も当時構想していたブラウザゲームのシナリオが原案になっています。  また、創作ではありませんが、本業に関連して著書を何冊か出版していますので、文章を書くことそのものはある程度の経験を積んでおります。  しかし今回挑戦する長編大河小説という形態は初めてで、実は執筆を始めた当初は自分でも「最後まで書ききれるのだろうか…?」と少し不安でした。  そこでこの作品についてはとにかく書けるところまで書いてみようと考え、2024年の秋頃から書きためた文字数は連載開始時点で本編+幕間+外伝など、この作品世界を諸々含めると約340万文字になりました。  途中でエタる事を自分でも危惧していましたので順番にラストまで書くのではなく、ある程度物語の全体像が書き上がった時点で前倒しして「最終盤の転機になる話」と「最終話」、さらには「エピローグ」も書き上げました。  ロードムービー形式である程度各章が独立している物語構造となっていますので、現在執筆済みパートを全て記載すれば「あれからX年後……」的に多少話が飛ぶところはありますが、現状でも物語としては問題無く完結できる所までの内容と分量が揃ったと判断し、連載を開始させて頂く運びとなりました。  ただ、書きたいエピソードや未執筆のプロットがまだまだあるので、追記が可能な物語構造を活かして連載中にもバックグラウンドで執筆を継続する予定です。  通常、連載ものは都度執筆して公開されるパターンが主だと思いますが、当作品についてはほぼ完結した状態で連載を開始しする形になります。今回はカクヨムコン11の長編部門への応募を念頭に、初回は第1部1章をまとめて掲載、以降はカクヨムコン締め切りまでに第1部の連載が終わるスケジュールで毎日更新の公開予約登録を行っています。  第2部については第1部の反応を見ながらにはなりますが、基本的に毎日更新の形で連載してゆく予定です。  第3部以降の掲載開始はおそらく半年程先の話になると思いますので、その時点の加筆状況に応じて連載形態を改めて決定させて頂く予定です。なお方針としては、書きたいネタが尽きて書き終えていれば毎日更新で物語を完結に導き、まだ書く事が残っていれば週3回程度の頻度で更新しながら物語を続けることを考えています。  なお今回目指したのは「少女が宇宙を旅するSF仕立てのロードムービー」です。SFと言うジャンルは小難しくて、いわゆるなろう系Web小説とは相性が悪いとは聞いていますが、この物語の「SF」とは「サイエンス・フィクション」というよりも「スペース・ファンタジー」と訳すのが適切だと私は考えています。  もちろん小難しい設定も出てきますが、その部分は読み流していただいても問題無く楽しんで頂けるような内容にし……出来ていると思います。  個人的にはファンタジーとSFの違いは、不思議な出来事が起きたときに魔法や奇跡という言葉で適当に説明するか、疑似科学的な理屈づけをするかという程度の違いだと認識しています。そういう緩いスタンスですので、このお話はあくまでもサイエンスなフィクションではなく、スペースなファンタジーと認識頂ければ幸いです。  またSF好きの方に向けて、物語世界の設定や考察資料を提供するサブテキスト「教えてアイリス先生」も用意しております。こちらは一人称形式という本編中では触れづらい諸々について、世界設定という妄想を垂れ流す形でつらつらと書き綴っていますので、興味を持って頂けましたらそちらも併せてご笑覧ください。  この物語は古典的なSFによく登場する渋めのおっさんも出てきますが、メインはあくまでも可愛い女の子ですので気軽にお楽しみ下さい。  ではこれから長丁場の連載になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。 追記: 今回の創作にあたり、先人に感謝を捧げます。 アン・マキャフリイ先生 あなたの美しい世界観がこの作品を創る切っ掛けになりました エドウィン・チャールズ・タブ先生 大宇宙を旅するロードムービーという構想はあなたの一連の作品無くては想起できませんでした エドワード・エルマー・スミス先生 宇宙への憧れは、偉大なる先達たる貴方に教えられました そしてもう一方、大事な方がおられるのですが…物語の展開上、お名前を挙げるとネタバレになりますので、伏線が回収された時点で改めて謝辞を捧げさせて頂きたいと思います。 日本人作家の方にも多大なる影響を受けました。多くの方の薫陶を受けましたが、今回は特に二名の先生に謝辞を。 山本弘先生 緻密なディテールとエンターテイメントのバランスを、そして創作から学ぶことのおもしろさを教えていただきました 丸川トモヒロ先生 日常とSFが融合する素晴らしさと感動をありがとうございました 感謝と共に、皆様のご冥福をお祈り致します。