その頃、港へ入る安宅舟の甲板に立ち『アン王女の復讐号』と『リヴァイアサン』の2隻の異国の大型艦を見上げる平賀源内が居た
「天使と死神の船が揃っとる … こりゃあまた、どえらいもんが来おったな!?」
船上では黒人達が此方を見ている
黒人は今までにも見た事は在るが、これ程沢山の人数を見るのは始めてだ
肌の色の白い異人も多い
只の商船にしては、乗組員の数が多過ぎる
もしや軍艦なのか?
一体、何処の国の船だろうか?
オランダの船籍を示す旗も無ければ、そもそもオランダ船でさえ長崎以外の出入りは認められて居ない
万が一、こんな船を領内へ招き入れた事が江戸表に知れたら、島津藩御取り潰しも有り得なくは無い
「オイラに会いたがっとると言う奴は、果たして神か悪魔か … ?島津の坊も大胆よな♪」
源内は手にした煙管を一口吸うと、紫煙を風に吐き出した
( さあて、異国の神様とやらはオイラに一体何をさせたいのかのぅ …… )
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