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作者による作品解説のようなもの・7

『『心は益荒男』令嬢会議』

 これは「自称バンパイアの女王の生まれ変わりのミレニアちゃん」の成長後を書こうとして書けずに封印した、その没ネタから芽生えた物語です。
 その没ネタは端的に言うと、

「令嬢言葉がしゃべれないピンク髪の男爵令嬢って、優等生眼鏡キャラ(男子)と同じ口調で話してるんじゃない? それって生粋のお嬢様(ミレニア)から見たら男言葉でしゃべってるってことにならない?」

 …というものです。
 丁寧語って中性的というか、男女共通ですよね。
 令嬢言葉でしゃべるのが当たり前なお嬢様たちからすると、男性的な口調ということになるのではないかと。
 まあピンク髪の男爵令嬢も作品によって色々ですが。

 結局、この没になった案はそのままでは形にならず、男性的どころか本当に男性だった、というオチになりました。
 ミレニアは影も形もなしです。

 発想のスタート地点がそこなので、必然的にジェンダーの問題に絡めていくことになりました。
 デリケートなテーマですので、なるべくカラッと明るく、深刻にならないように書いてみました。
 その結果、心が乙女な王子様、心が益荒男な王女様、身も心も男性だけど女装してる王子様、とバリエーション豊富な王家になってしまいました。
 王様大変だな~。

 ちなみに、

「喉仏隠したくらいで女に見えると思うな」

 は私の持論です。
 たまにテレビで見かける女装男子、ごく稀に本当に女の子に見えるつわものもいますが、それは例外中の例外で、ほとんどの素人の女装は甘い!!
 脚を出すな、膝関節で男だと分かるぞ!
 骨格が違うんだから、性差が顕れる要所要所をきちんとカバーしないと!
 その点、プロの方たちはさすがです。

 公平を期して言うと、女の子が男装するのも同じです。
 いくら女っぽくない女の子でも、ちょっとやそっとの男装では男に見えません。
 異性装って難しいんですよ。

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