『『心は益荒男』令嬢会議』
これは「自称バンパイアの女王の生まれ変わりのミレニアちゃん」の成長後を書こうとして書けずに封印した、その没ネタから芽生えた物語です。
その没ネタは端的に言うと、
「令嬢言葉がしゃべれないピンク髪の男爵令嬢って、優等生眼鏡キャラ(男子)と同じ口調で話してるんじゃない? それって生粋のお嬢様(ミレニア)から見たら男言葉でしゃべってるってことにならない?」
…というものです。
丁寧語って中性的というか、男女共通ですよね。
令嬢言葉でしゃべるのが当たり前なお嬢様たちからすると、男性的な口調ということになるのではないかと。
まあピンク髪の男爵令嬢も作品によって色々ですが。
結局、この没になった案はそのままでは形にならず、男性的どころか本当に男性だった、というオチになりました。
ミレニアは影も形もなしです。
発想のスタート地点がそこなので、必然的にジェンダーの問題に絡めていくことになりました。
デリケートなテーマですので、なるべくカラッと明るく、深刻にならないように書いてみました。
その結果、心が乙女な王子様、心が益荒男な王女様、身も心も男性だけど女装してる王子様、とバリエーション豊富な王家になってしまいました。
王様大変だな~。
ちなみに、
「喉仏隠したくらいで女に見えると思うな」
は私の持論です。
たまにテレビで見かける女装男子、ごく稀に本当に女の子に見えるつわものもいますが、それは例外中の例外で、ほとんどの素人の女装は甘い!!
脚を出すな、膝関節で男だと分かるぞ!
骨格が違うんだから、性差が顕れる要所要所をきちんとカバーしないと!
その点、プロの方たちはさすがです。
公平を期して言うと、女の子が男装するのも同じです。
いくら女っぽくない女の子でも、ちょっとやそっとの男装では男に見えません。
異性装って難しいんですよ。