• 現代ファンタジー
  • 現代ドラマ
  • 4作品

    福岡異世界転移史 カササギの眼(アイズ) シリーズ

    【あらすじ】 福岡が異世界へ転移して数年。既存のレーダーが一切通用しなくなった絶望の空を、たった一人で監視し続ける女性がいた。 柳美緒、29歳。陸上自衛隊・三等陸曹。 空間の綻び(バグ)を視覚化できる希少な能力を持つがゆえに、空自へ「強制出向(ドナドナ)」させられた彼女の職場は、九州大学の南里准教授が魔改造した早期警戒管制機E-767改「カササギ」の機内だった。 サイズが合わないブカブカの青い制服を着せられ、自らをレーダーの「生体部品」として直結。サウナのような過酷な環境下で、脳髄と網膜を焼き切るような激痛に耐えながら、竹下製菓のアイスを対価に気怠げに不快な空を睨み続ける日々。 「……あー。……一ノ瀬さん。……報告。……左30度。……そこに……王様……来ます」 玄界灘に飛来する存在確率を削り取る「透過ワイバーン」や、因果律を食い破る「因果食いのムカデ」……。次々と襲い来る理不尽なエラー(バグ)の群れに、鉄面皮の一ノ瀬機長、厳格な野上三佐、ビビりの佐藤副機長といったカササギ・クルーと共に泥臭く立ち向かう! 【本作の魅力】 本作は、魔法やチートで無双する物語ではありません。 描かれるのは、強靭な兵士などではない、万年睡眠不足で華奢なアラサー女子が、福岡150万人の命のためにゲロと鼻血(脳脊髄液)を流しながら限界のブラック労働に身を捧げる姿です。 そして最大の胸熱ポイントは、自らを「使い捨ての部品」と卑下する孤独な彼女を、決して独りにはさせまいと命懸けで支える大人たちの存在。 絶望の空で視力を奪われ、暗黒の中で自らをデリートしようとした彼女の背中を力ずくで抱きしめたのは、魔法でもシステムでもなく、不夜城の大人たちの「泥臭い体温」でした。 【収録エピソード紹介】 ◆ Season1 ~ ◆第二部『玄界灘・透明な侵略者』 過酷な環境下でのバグ狩りの始まり。見えない魔獣との絶望的な死闘に、カササギ・クルーの真価が問われる ◆ 第三部『福岡ドーム・虹色の天蓋(ドーム)』 数万人の熱狂を護れ! 限界を迎える「眼」に、大人たちが泥臭い体温と共闘を繋ぐ ◆ 完結編『県庁屋上・魔女とのチェス』ほか 「死なせない、独りにしない!」光を失った眼に、不器用な大人たちが贈る光。29歳の女王が初めて「新しい仲間」を見つける、涙と絆の胸熱クライマックス。 ◆ 特別編『シラサギの悪夢(恐怖のOJT)』 天才は眠り、凡人はゲロを吐く。空自最強にして最悪の新人教育(OJT)計画が発動するギャグ&ハードドラマ 剣も魔法も必要ない。不健康なアラサー女子の悲鳴と、大人たちの熱い意地が交差する最高にハードボイルドなスピンオフシリーズ、 全編ここに集結!

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  • 6作品

    福岡異世界移転史 早良署刑事事件簿シリーズ

    福岡県が異世界へと丸ごと転移して5年。 街は未曾有の復興特需に沸き、ネオンの光は以前にも増してギラついている。だが、その華やかなアスファルトのすぐ下では、異世界の不条理な因果(バグ)と、それに群がる巨大資本や宗教組織の欲望が、どす黒く発酵していた。 現場の異常を告げるのは、魔法の杖でも水晶玉でもない。エラーを吐き出す最新型の観測タブレットと、路地裏に漂う古い重油と血の匂いだ。 主人公は、福岡県警・早良警察署の強行犯捜査係に所属する、ヨレヨレスーツの警部補・三浦慎吾。 かつて最前線で異界の不条理を粉砕した伝説の部隊「第1班」の副班長であった彼は、今や窓際へと追いやられ、冷めたコンビニのおでんを啜りながら、街の裏側に不法投棄された「世界のゴミ」の後始末に追われている。 彼と共に事件に挑むのは、異界のバグを強制終了させる「奇蹟否定」の力と深刻な中二病を併せ持つ中学生・後藤零。そして、最新機器を駆使するも常に理不尽な事後処理に追われ、ボーナス払いのスーツをボロボロにするエリート若手刑事・瀬戸健太郎。 彼らが対峙するのは、魔王でもドラゴンでもない。 暗躍する巨大ゼネコン、違法な因果の取引、そして人間の「業」そのものが引き起こす、極めて現代的で生々しいオカルト犯罪だ。 理不尽な神意すらも「物理法則への不正アクセス」として調書に叩き込み、大人たちの薄汚い利権と始末書の山の中で、彼らは福岡の「昨日の続きの日常」を強引に守り抜く。 ■ 主要エピソード File.01『鷲尾山の呼声』 室見川の干潟に打ち上がった、細胞が「酸化鉄」に書き換えられた無残な遺体。早良区の日常の足元で進行する、地元ゼネコンと異界の宗教組織による癒着。三浦たちは、愛宕山の旧炭鉱跡から這い出る「鉄の悪意」に、警察の意地と少年の「否定」で立ち向かう。 File.02『地下鉄七隈線・未登録駅の怪』 深夜の七隈線に出現した、路線図に存在しない駅。延伸工事の地盤沈下事故で消えた技術者の執念が、マジック粒子と結びつき空間をバグらせた。乗客の「記憶」を徴収する亡霊たちに対し、三浦は銃ではなく、忘れ去られた「古い設計図(誇り)」を突きつける。 File.03『中洲・消失する足跡(ミラー・ストーカー)』 欲望渦巻く中洲のネオン街で、鏡を見るたびに顔が別の女にすり替わるという容貌盗難事件が発生する。無限の自己愛が産み出した鏡面都市の迷宮へ踏み込んだ三浦が見たのは、かつての情熱を持っていた「十年前の自分」の姿だった。 File.04『証拠品保管庫の咆哮』 早良署地下に収められた呪物が、AMDI(マジック粒子阻害装置)の暴走により一斉に活性化。署員たちが過去に隠蔽した不祥事や罪悪感が実体化し、警察署は狂気の監獄と化す。逃げ場のない密室で、三浦は最悪の決断を下す――自らの左手と引き換えに、数千人分の「業」を丸呑み(デリート)するという選択を。 File.05『英雄養成の罠』 天神の雑居ビルに作られた未認可の冒険者学校。そこは、若者たちの「英雄になりたい」という承認欲求を搾取し、危険な因果の結晶を精製する悪徳のラボだった。資本主義の力業で若者を食い物にする「人造英雄」の虚飾を、失われた左手に絶対的な虚無『凪(なぎ)』を宿した三浦が、冷徹に消し去っていく。

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