https://kakuyomu.jp/works/16818792437683858194/episodes/822139836485717557「待ち望まれた知らせ」
シルキーの妊娠が医師によって確定されました。
ここで作者として物語に注意書きを書くとすると、女性の皆さん、妊娠初期らしき症状が出始めたら一刻も早く検査薬で検査して、陽性ならすぐに病院で検査してもらいましょう。
子宮外妊娠の場合、卵管破裂で死の危険もあります。
シルキーのように、胎動が感じられるまで放置するのは(逃げ回るのは)大変危険です。
今のように優れた検査装置が無かった時代は子宮外妊娠かどうかなど分かるはずもなく、妊娠した女性がある日突然血を流して亡くなる、というケースがあったのだろうと想像してしまいます。
検査装置や医療技術が発達した現在でも、出産による母体死亡はゼロにはならないし、死に至らないまでも、死にかけた、という話は私は身近な所で(同世代の人達から経験談として)たくさん聞きます。出血多量で数日意識が戻らなかったとか。
出血が止まらず、命の危険があったため子宮摘出したとか。
産婦人科病棟に入院した時も、子供を産んだばかりの女性たちが、(詳しくは書きませんが)このままでは貴方の命が危険だと看護師さんに告げられて、何人も泣いていました。
誰が何と言おうと、妊娠出産は今でも命懸けです。医師や看護師を始めとする病院スタッフの方々の不断の努力のお蔭で最悪の事態が回避されているケースがごまんとあるのだろうと思います。
母体死亡率は時代とともに低下して、日本は世界でも安全なお産ができる国なのでしょう。
それでも私は、母体死亡数の後ろに隠れている「母体死亡の危険があった人」「死亡とまではいかなくても、妊娠出産で重度の後遺症や意識障害を負った人」に、思いを馳せずにおれません。