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「白猫に惑う律動、紅薔薇に捧ぐ輪舞曲」更新しました!

https://kakuyomu.jp/works/16818792437683858194/episodes/16818792439912371624

 今回は二人の皇子がそれぞれ敵に立ち向かう場面です。

 ソリスト皇子はモロウを止められるのか。
 一方、バイエル皇子の向かう先は。



 ところで、レニングラード包囲戦をご存知ですか?
 独ソ戦の際、ロシア第二の都市であるサンクト=ペテルブルクがナチスドイツに包囲された戦いです。

 まだロシアとウクライナの戦争が起きる前に読んだロシア関係の本で、その戦いについて少し触れられていました。
 サンクト=ペテルブルクは、1000日間、ドイツ軍の包囲に耐えた英雄都市である、と。
 改めて調べてみたら、英雄都市と称えたのはスターリンで、実際の包囲期間は約900日。この戦いによる死者はおよそ95万人。97%の人が餓死だったそうです。

 大きな都市で、物資が来なくなる事の恐ろしさを感じます。

 私が意外だったのは、物資の輸送が可能だった季節です。
 サンクト=ペテルブルクは港がある街なので、てっきり海路(湖路?)での物資の輸送は可能だったと思ってたんです。
 でも冬はサンクト=ペテルブルクが面する湖の水が凍りついてしまって(ロシアが冬に凍らない港を欲しがってたのは有名な話)、船が使えなくなる=物資の輸送ができなくなっただろう、冬の餓死者は多かっただろうと勝手に想像してました。
 しかし実際は逆で、湖が凍ってない時に船で物資を輸送しようとしたらその船はたびたび撃沈され、湖が凍った冬、ようやく、その上を馬やトラックで物資を何とか運べたのだそうです。


 ちょうど「白猫に惑う律動、紅薔薇に捧ぐ輪舞曲」の戦争部分を書くために調べてみて、興味深かったことでした(小説に関係ない話ではないです/汗)


※豆知識ですが、包囲されたのはサンクト=ペテルブルクなのに「レニングラード」になってるのは、その期間改名していたからです。
「ブルク」はドイツ語で「山」や「城塞」。ドイツを嫌った当時のロシア人が「ブルク」呼びを避けてロシア語の「グラード(都市)」の名前を付けたのだと私は聞いてます。詳しくは調べてみてください←

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