雨の季節が、静かに近づいてきました。
しとしとと降る雨の音を聞いていると、ふと口ずさみたくなる曲があります。X JAPANの名曲「ENDLESS RAIN」。言わずと知れたこのバラードは、私にとって、雨と心を結ぶ一曲です。
そんな「ENDLESS RAIN」を、今日から歌のレッスンで取り組むことになりました。これまでは「守ってあげたい」を練習してきましたが、新しい課題曲として、この雨の似合う曲を選んだのです。嬉しくなって、さっそく楽譜を取り寄せてみました。
ピアノ伴奏に合わせて歌う初めてのレッスン。先生の柔らかな指が鍵盤をたたくと、あの静かなイントロが教室に広がりました。私の地声はToshiさんの声よりも一オクターブ低いのですが、不思議とその音域がちょうどよく心に馴染みました。初めてにしては、思ったよりも自然に歌えたように感じます。
けれど、やはり難しさもありました。特に、低音から一気にオクターブ以上跳ね上がるあのパート。そこだけは、どうしても慎重になってしまいます。音を外さないように意識しすぎると、かえって声がうまく出ず、高音に届きません。かといって、思い切って息を吹き込むと、今度は音がふらついてしまう。あの一瞬の跳躍に、心も技術も揺れます。
でも、それもまた、「ENDLESS RAIN」という曲の魅力なのだと思います。優しさの中に切なさがあり、静けさの奥に、叫びのような想いが宿っている。雨の日にひとり、そっと聴きたくなるような、そんな深い情感があるからこそ、歌うことの難しさにも意味があるのかもしれません。
次のレッスンは、来月の7日。
今日よりも、もう少し丁寧に、もう少しやさしく、あのメロディに心を寄せて歌えるよう、練習を重ねていきます。
どうかその日、雨が降りますように。
窓の外の雨音と、私の声が、少しでも美しく重なりますように。
さて、今日のちょっと昔の写真。今日は清盛マリンビューの乗車記念証です。今となってはかなりレアな乗車記念証ですね。
