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小説は調子良く書けているが自作紹介がなかなか書けない

 安倍晴明の話はなかなかいい調子で書けている。夢枕獏先生の系統ではない、独自のケモノっぽい晴明が書けていて大変よろしい。狐の子だもの。

 が、小説サイトに載せる際のあらすじとか自作紹介を書くのがなんか……気が乗らないというか気恥ずかしい。
 だいたいいつも自作紹介は気恥ずかしい。キャッチコピーはノリノリで書けるのだが。
 もっとも、自分が他の人の作品を読む際にも紹介文を読んでから選んでるので、重要なのは分かるのだが……。皆どういうメンタルでやっているのか。
 とりあえず、掲載はそれができてからで。

 そういえば修験道の修行地の山に登ったこととか、ほぼ一年前に安倍晴明の住居跡を取材したこととかも随筆なり近況ノートなりに書きたいのだが……なかなか。

7件のコメント

  • いい製品を作っても営業の人がいないと売れないのと同様で、この小説のどこがいいのか、何がウリなのか、他人の作品を営業するんだと思いながら書けば恥ずかしさも減るかもしれません。
    一人で他人のふり。
  •  営業の人がいないと売れないというのは全くそのとおりで。何が売りなのかを示していきたいですね。
     でも、他の人の作品を推すのは作者や作品へのリスペクトを込めてノリノリでやれるんですが(この前イカワさんに漫画を推したように)。
     自分の作品に対してはそういうノリではなかなかなぁ……。
     とりあえず端的に売りポイントを見せるように心がけようかな。

     差し当たって今書いてるのはこんななのでちょっと見て頂ければありがたいです。

    (タイトル)
     きつねびとと物狂いの帝
    ~二人で一人の安倍晴明、死せる空海と讃岐路にて出会い、暴悪無双の上皇と相対する事~

    (キャッチコピー)
     安倍晴明は二人いた。二人で一人、双子のセイメイ。その片方は誰の目にも映らない。

    (解説文)
     妖の子、狐畜生の子だった、後に安倍晴明となる双子は。人間の兄と、人の目には映らぬ、狐の妖たる弟。母たる化け狐を殺され、彼らが仇と狙うは大陰陽師、加茂忠行。
     その道行きで出会うは、後に乱を起こす藤原純友。陰陽術を操る謎の男、貞明。協力を申し出る彼らが持ちかけたのは、そこにあるはずのない神器・草薙剣の強奪だった――。
     やがて二人に立ちはだかるのは、すでに死したはずの弘法大師・空海。そして暴悪無双と謳われた『物狂いの帝』。

     歴史と説話を詳細に検討し、大胆に再解釈して紡ぐ、新たな安倍晴明の姿。
     ここに描くのは、神秘の幕に包まれた大陰陽師の姿ではない。

     悩み、苦しみ、腹を空かすただの人間・安倍晴明の物語であり。
    怒り、笑い、誰にも見向きなどされぬ狐畜生の子・安倍晴明の物語である。
     兄・童子丸と弟・尾花丸。後に安倍晴明となる、二人の兄弟の物語である。

    ……という。中身を読んでない以上いいかどうか判断できるかは分かりませんが。
     まあ普通の紹介ではあるんだよなあ……キャッチーとはいいがたいが「ポップなラノベ」ではなくて「歴史小説寄りの伝奇」なので雰囲気的にはこんなものか。
     なんかもっとセンセーショナルな方がいいのか? 脱・夢枕獏型晴明でできたと思うので、読んで欲しい層は安倍晴明ものを書いたことある方たち。なんといっても夢枕獏先生。とかそういうのを書いた方がいいものか。
  • 好き勝手に書き直してみました↓

    (タイトル)
    狐人と物狂ひの帝
    〜安倍晴明内聞記〜

    (キャッチコピー)
    安倍晴明は二人いた――兄弟は神器・草薙剣を携え、蘇った(? 人外の長命を得た?)空海と共に暴虐無比の上皇に立ち向かう!

    (解説文)
    妖狐が産み落とした双子は、片方が人、もう片方が人の目には映らぬ妖であった。宿命の下、二人は一人の安倍晴明として生きることになる。
    母を殺された二人は、大陰陽師・加茂忠行を仇と狙う。その道行きで出会ったのは後に乱を起こす藤原純友、そして陰陽術を操る謎の男・貞明であった。協力を申し出る彼らが持ちかけたのは、神器・草薙剣の強奪。
    やがて二人の前には、すでに死したはずの弘法大師・空海と、暴虐無比と謳われた『物狂ひの帝』が立ちはだかる――。

     歴史と説話を詳細に検討し、大胆に再解釈して紡ぐ、新たな安倍晴明の姿。
     悩み、苦しみ、腹を空かす孤児、兄・童子丸。怒り、笑い、誰にも見向きなどされぬ妖、弟・尾花丸。
     二人の兄弟は己の運命から立ち上がり、やがて神秘の幕に包まれた大陰陽師・安倍晴明となり、悪帝を討つ……!

    * * *

    (タイトル)
    舞台が平安時代なので「古典」ということを意識しました。
    きつねびとは人弧と混同しないように平仮名にしたのだと想像しますが、なんとなく軽い印象を受けました。漢字の方が格式があっていいように思います。「物狂い」も「物狂ひ」と古典っぽく変更しました。
    副題は、ラノベだったらラノベっぽくダラダラと口語で書くといいと思いますが、木下さんの小説はそれより格調高い内容なので、「内聞記」つまり「秘密裏に聞いた記録」的な簡潔な副題を付けてみました。

    (キャッチコピー)
    空海は、死んでいたのが蘇ったのか、秘術で長命になったのかわからなかったので、二つ書きました。
    あと、暴悪無双はちょっとゲームっぽ過ぎるかな、と思って暴虐無比に変更しました。

    (解説文)
    せっかく前半がドラマチックだったのに、後半で「フツーの睛明くん」になってしまって、勢いが落ちてしまったように感じました。ストーリーラインは「双子の睛明が悪帝を討つ」なので、「フツーの睛明くん」はサイドラインとし、メインのストーリーラインを保つようにしました。
    「悩み、苦しみ」が兄、「泣き、笑い」を弟としてしまいましたが、安倍晴明が選挙並みに連呼されていたので、ちょっとまとめた方がいいかなと思って書き直しました。

    ご参考になれば。
  • つい昨日、高村薫先生が『空海』なる本を書かれているのを発見し、ポチってみたのですが、帯に「空海は二人いたーーそうとでも考えなければ説明がつかない……」となっていて、ちょっと木下さんの作品に通づるものがあるなと思いました。まだ読んでないんですけど面白そうです。
  •  そう、空海は複数いないとおかしいんですよ……! 多分5、6人いたと思います(?)密教担当、語学通訳担当、書道担当、土木建築担当、交渉担当……おそらくは一大国家プロジェクト「チーム空海」だったと思われます(??)
     高村薫先生の本は読んだことないので気になります。

     それはそうと解説文改良案をありがとうございます!
     確かに最後の方は晴明連呼しすぎ……! 言われて初めて気づきました。それしか推すところがないのか……?

    「腐った政治に式神パンチ! 安倍晴明、安倍晴明、安倍晴明をよろしくお願いします!」(選挙カーから手を振る晴明)

     
  •  タイトルは、柔らかい感じ感じを出したくてかなにしてましたが「きつねびとと」って「と」が重なるので読みにくいかな、とは思ってました。漢字が正解だと思います。
     帝の方も古文のがいいかも。でもサブタイトルはネット上で見てすぐ分かるように(ネット公開版では)あえて長タイトルでいきたい……!

     後半で普通の晴明くんになってしまってるのは確かに残念! その辺りをもう一度検討したいです。

     帝の二つ名「暴悪無双」は史料に出てくるのでそのまま使いたいなあ……どんだけ悪かったんだお前。 
     原文では「双」が旧字だけど紹介文ではふりがなが振れなかった気がするので、( )で読みを書くべきか。

     ありがとうございました! 再検討してみます!
     
     今回の話は晴明ものを書いた人に読んでもらって「えー! こんなの晴明じゃなーい!」って言って欲しいなあ。
     まあ真顔で「こんなの晴明じゃないです、なぜなら云々」って言われたら何日か落ち込むと思いますが(どうしろと)。
  • 勝手にいろいろ言ってすみません。食べログと同じで個人的な意見なので、ほどほどにご検討ください。

    暴悪無双は史料に出てくるんですね。史料に乗るほど悪かったのか……。でも、ヘンリー八世もやりたい放題でしたから、昔の人は今より思うがままに振る舞っていたんでしょう。

    多分、空海本人はダ・ヴィンチ的なマルチな才能を持った天才肌の人だったのではないでしょうか。その意志を継いで各地方に渡り、教えや土木改良を伝えた人たちが「あの方は空海様(のお弟子さま)じゃ」となったりしたのかもしれません。天草四郎的な……?

    まあ、夢枕獏先生の安倍晴明も、歴史研究家から見れば「こんなの睛明じゃなーい!」ってなるので、みんな違ってみんないいのではないでしょうか。

    安倍晴明は意外に政治家として票を集めそうな気がします。党のマークも既にあるし、「日本を占い続けて一千年! 確かな目で日本の将来を見越します! 陰陽師党、陰陽師党に清き一票を!」
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