「💕彼女の姉は何者だったのか 第1,2章」
第18話 東京駅
長身美少女の彼女の妹が突然部屋に上がり込んだ夜。凜花の大学合格までのNTR第1,2章/🐟フランク ✥ ロイド🐟 - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/2912051603742915240/episodes/2912051604255876154 明美との電話が切れた瞬間から、凜花のスイッチが入った。
「明美って、誰?明日会うの?会うのね?」
「化学科の学生だって言っただろう」
「それだけ?それだけなの?」
「それだけだ」
「嘘!絶対嘘!『今度奢るよ』って言ったじゃない!『明日七時』って言ったじゃない!随分、親しそうじゃない!」
悠馬が黙る。それが逆効果だった。
「黙らないでよ!何か言ってよ!」
凜花が立ち上がって、コートを引っ張り出した。
「もう、私帰る!遥、帰るよ!」終電まで、まだ四時間ほどある。
「……凜花、終電まだよ。あなた、帰るの?私、もう少し残って、勉強するわ」
凜花が振り返った。
「遥!あんた、残るの?」
「残っちゃ、悪い?なんで凜花と同じ行動しないといけないの?」
凜花の顔がぐしゃっと歪んだ。
「遥、あんたまで……悔しい!」
泣き出した。本気で泣いている。陸上部の凜花が、悔しくて泣いている。
私は悠馬にウインクした。鈍い悠馬が、やっと私の演技に気づいた。
「凜花」と悠馬が立ち上がって、凜花の肩を抱いた。凜花が悠馬の胸に顔を埋めて、ドンドンと拳で胸を叩く。
「バカ!バカ!悠馬のバカ!」
「わかった、わかった」
「わかってない!全然わかってない!」
ドンドン、ドンドン。悠馬が黙って受け止めている。凜花の拳が、だんだん弱くなった。
「……明美って、本当に、ただの化学科の学生?」
「ただの化学科の学生だ」
「……本当に?」
「本当だ」
嘘だ、と私は思った。でも今夜は黙っておく。悠馬が凜花をそのままベッドに連れて行った。私も後からついていった。三人でベッドに倒れ込んだ。
凜花がまだしゃくり上げている。悠馬が髪を撫でる。私が背中をさする。しばらくして、凜花が顔を上げた。目が赤い。
「……遥、さっきのウインク、見た」
「……見てたの?」
「見てた。遥、策士」
「凜花が可愛すぎるから、仕方ない」
「可愛くない!悔しいだけ!」