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3話、少しずつ書いています。

更新はまだ先になりそうなので、ひとまず冒頭部分だけ置いておきます。



「狼の毛皮が五つと、薬草が七つ、確かに受け取りました。こちらが、今回のクエスト報酬です」

 ギルドの職員から、カウンター越しに袋を受け取る。中身はわずかばかりの銀貨。けれど、俺たちにとっては貴重な稼ぎだ。手のひらにずしりと重みを感じる。

「これで装備が買えますね、カツさん」

 ミィナがはにかみながら声を弾ませた。
 俺たちは東の町――イステルに到着してから、アイテム採集などの簡単なクエストをいくつかこなし、少しずつ資金を貯めていた。

「うん。まずはミィナさんの分からだ。防御はしっかり固めておかないとな」
「すみません、私の方を優先していただいて……」
「いやいや、気にしないで。ヒーラーは重要ポジションなんだから、優先して当然だよ」
「が、頑張ります……!」

 ミィナが控えめに意気込んだ。少し緊張した面持ちで、杖を握りしめている。

「あはは。装備が整ったら、次は魔物討伐のクエストに行くのもいいな」

 俺は壁際に掲げられた掲示板へ目を向けた。
 そこには、クエストの依頼書が何枚も貼り出されている。



こんな感じで進んでいます。
気長に待っていただけると嬉しいです。

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