航空自衛隊にF-15が採用された当時、某リベラル系新聞に航空自衛隊が採用したF‐15が演習でF‐14に格闘戦で負けると言った記事が掲載されたことがあります。
結論をさっさと書いてしまうと、F‐15が防空側で二機、F‐14がA‐4と四機で攻撃側であったそうです。簡単に言えば、四対二で戦われた不公平な状況で行われたのだそうです。
これなら推測する限り、A‐4を囮にできますし、A‐4はそもそも対潜空母で戦闘機代わりに使われるくらい機動性が高いので、場合によっては空中戦に参加もできます。これでは、F‐15が相当に不利だったのではないかと考えます。
それと、記事にはF‐15は空戦中にエンジンが停止すると言ったことも書いてあります。
しかしこれにも疑問があります。
初期のF‐15は搭載エンジン、F100は確かに激しい機動をするとエンジンが停止することがありました。
しかし、その頃のF‐14も、搭載しているTF30もF‐15と同様の問題を抱えており、正直、どっちもどっちと言った感じです。
両者とも、エンジンが改良されて問題はほとんど発生しなくなるのですが、少なからず、F‐15だけを問題視することは公平な感覚に欠けているように思います。
ちなみにF‐15は、今もF100エンジンの改良型が搭載され続けているのですが、F‐14のTF30は、エンジン停止こそ改良されますが、出力が低い点は別なエンジンであるF110に換装されるまで、根本的な解決はされません。ですから、エンジンの問題に関しては、F‐14の方が根は深いように思います。
何を言いたいか。それは、今もF‐35が一部のマスメディアで欠陥機と呼ばれていることです。実際は、すでに実用上問題がないレベルまで改修されています。
大体、開発中の戦闘機の欠陥をあげつらって、欠陥機とレッテルを貼るのは、そもそもその欠陥を潰す為に試作機を作って飛ばしているのですから、欠陥が洗い出てくれないとむしろ量産した時に困ります。
……リベラルな人々は、今も昔も変わってないなあ、とオチです。