最近は「記録メディア」にまつわる怪異に特に惹かれています。
VHSやMD、8mmビデオ……記録されるはずの“映像や音”が、ふと異なるものを映す瞬間に、どこか魂のずれを感じるのです。
そのため、次の掌編構想も「見てはいけない録画」「録音されていないはずの声」「削除したはずの映像」など、時間を逆なでするような怖さを探っています。
また、読者の方から「自分の昔の記憶が物語と重なった」という声をいただくことが増え、やはり“共鳴する記憶”を扱うテーマは、これからも書き続けたい領域だと感じています。
もし、あなたの中にも「思い出せそうで思い出せない風景」「記憶のほころび」があれば、そこからまたひとつ物語を紡げるかもしれません。どうぞ、何でもお聞かせくださいね。
