テツは故郷に帰れた嬉しさの反面、自分の帰りを待っている家族が、自分が死んでしまった事を聞いたら、どんな思いに打ちひしがれてしまうのか想像しただけでも胸が押し潰されそうでした。
「今はテツの体を家族の元に返してあげる事が先決だ」
「待ってくれないか────」
「テツ……」
トトも不安げにテツを見ました。
「分かってんだよ。いずれはちゃんと言わなきゃいけないことぐらい。だけど、俺の帰りをずっと待っててくれてる母ちゃんや弟たちを、今は悲しませたくねえんだよ。なぁ─────もう少し待ってくれ!ちゃんと心の整理をつけて、俺も成仏するからよ……頼むよ」
