こんばんは。通院モグラです。
いつも拙作をお読みいただきありがとうございます。
夏をネタにした話を書きたくて思いついたのが、「夏休みの自由研究」だったので、自分自身の高校時代を思い出しながら短編を書いてみました。
短編集は1話完結型で、どこから読んでも大丈夫ですので、よかったらお立ち寄り頂けましたら幸いです。
2X260819:大佐の夏期講習
https://kakuyomu.jp/works/2912051596761403291とある高校生の少年が、現役パイロットからガチ物理を布教された結果、洗脳完了されてしまうお話です🙄
つまりまたトリガーがいらんことをしていますが、今回扱ったネタは、「非医療者であるトリガーが航空搬送医療をどう理解しているのか」という、割と大事なところを彼なりの物理的理解を使って説明している話でもあるので、与太話ではありますがご興味のある方はお付き合いください。
医学というと生物・化学(解剖学、生理学、薬理学、生化学など)の延長線上としてのイメージが強くて、物理と医学の接点ってCTとかMRIとか放射線とか、「医療機器の原理」として外側から参加してくる感じになりがちかなぁと思うのですが、突き詰めると医療行為って「物理介入」なので、物理法則で理解する方法もあると思うのです。
呼吸なら、肺の圧力差・流量・容積・抵抗の原理を使います。
血液を心臓から全身に回す循環なら、圧力勾配・流量・抵抗の概念である程度理解できます。
つまり生体現象は、化学反応だけでできているわけではなく、生物学的に組織化された物質が、物理法則の中で動いている、という考え方ですね。
拙作では航空搬送医療が中心なので、処置が飛行するヘリ機内で行われたりします。
ヘリが高度や速度を変動することでかかるGや圧力変化、といった問題が患者の生命予後に影響する恐れがあるため、普通に病院で診察する時にはそこまで変数として大きくない「環境」という要因が、結構前面に出ると思われます。
この辺は書き手がいまだに勉強不足で一部しか理解できてないのですが、ともかくトリガーは医学については、本編で救命士の資格をとったエデンほど勉強していないものの、操縦が患者や医療機器に影響する物理的な影響や、逆に医療者が処置のために動くことで機体が影響を受ける部分については深く狭く理解している、という設定なのです。
たとえば「この患者にどの処置が最適か」を最終判断するのは主席医官のハンニバルですが、
トリガーは、その患者状態なら、ハンニバルが次に何をする可能性が高いかまでは理解している。
さらにエデンの戦闘技術も高度に身体化された物理方式として見ている節があるので、拙作の「殺す手が救う手になれるか」というテーマに、物理学という中立的な認知方法で同じ基盤を見ているのがトリガーというキャラだったります。
そして物理法則が極限まで嘘がつけなくなる「空」という環境が、彼にとってどれだけ魅力的かという話になるわけですが…(笑)
まあともかく、書き手の趣味で医学と物理学を可能な限り隣接させようとしたらこんな短編になってしまった、という経緯でございます。
ちなみに作中使用した物理法則の説明や計算は、一応ChatGPTに検証してもらって「まあ読み物としては許容範囲でしょう」と言われたので、そこまで間違ったことは書いてないと思われます。
ついでに「ギャグ展開の読み切りとして書いているのに、この火力で専門知識をぶち込むのはやめなさい」とも注意されましたが、自分も物理の専門ではないですし高校物理Ⅱくらいの知識しか使ってないので、構えずにいち読み物として楽しんで頂けたら嬉しいです。
ちなみに高校時代、自分は生物化学を選択科目にしていましたが、普通に物理も勉強したくてコマが被っていない講義や夏期講習にはしれっと参加していましたね。
今思うとキャラの濃い教師陣で、授業も座学より実験の割合が多い高校だったなあと思いますが、学ぶことの面白さはこの時先生方に教育頂いたからこそ得られた体験だったのだろうなと思います。
今回トリガーがある高校生にとってそういう存在になっていたら面白いな、と思いつつ、読み切りとして書いてみました😌
それではここまでお付き合いいただきありがとうございます。
本編と併せて引き続き拙作のキャラたちをお楽しみいただけましたら幸いです。