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「朝鮮・台湾有事で日本有事!」第2話 卜井たちの佐渡分屯基地の取材、第3話 ガメラレーダーサイトの取材

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 第2話 卜井たちの佐渡分屯基地の取材
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 第3話 ガメラレーダーサイトの取材
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 レーダー管制棟の玄関から、エレーナ少佐と日本人三名が外に出てきた。スヴェトラーナ准尉がエレーナの脇に並ぶ。エレーナが「藤田アナ、|卜井《ウライ》アナ、取材クルーのみなさま、よくお越しいただきました。私は現在、佐渡ヶ島臨時防衛基地のロシア軍と自衛隊合同の指揮をとっております。こちらは初めてかしら?自衛隊の南禅二佐、羽生二佐、鈴木三佐です」と自衛隊員たちを紹介した。

「少佐、前回お会してからずいぶん経ったような気がしますが、二日ぶりですね。お元気そうで」と藤田。|卜井《ウライ》が「あの、ちょっと、お聞きしますが、百田基地司令は階級が二佐ですわね?南禅二佐、羽生二佐も同級。同級の自衛隊員が三人?それは、お二方は佐渡分屯基地の所属じゃないということですか?」

 鈴木三佐が「ちょっと、まず、お話したいことがあります。ロシア軍は既に機密に関してオープンで、東部軍管区の許可を得ております。ただし、ロシア軍のミサイル等の詳細な配置は機密です。いずれ報道されてもよろしいですが、北挑戦、中国に配置が漏れるとこちらの防衛に支障をきたします」と説明した。

「また、これから取材する内容に関しては、日本国の機密も含まれております。みなさんも知られると思いますが、日本政府からマスコミ各社のトップに既に通達が行っております。取材には期限の制限が課せられます。この戦争、そうですね、もう戦争です、それも相手は北朝鮮とその背後の人民解放軍北部戦区です。彼ら相手の戦争が終了して、政府の許可が有るまで、日露の取材した内容、映像は、問題のない内容以外、公開しないでいただきたい。リークされた場合罰則が課せられます。これらの情報が北朝鮮と人民解放軍北部戦区に漏れた場合、我が国と東ロシアにとって極めて不利となり、日本国民の多大な犠牲が発生することが想定されます。ご理解下さい。あ!今言った内容もオフレコですよ」
「……わかりました」と|卜井《ウライ》。

「え~っと、南禅さん、どっちから説明する?」と鈴木が南禅に聞いた。「どっちの機密がデカいかだな。そっちのは、いわば政治機密だ。自民党が説明に苦労するわね。国会、国民に叩かれる。でも、鈴木の責任じゃない。こっちのは軍事技術の機密。責任は、私と羽生。さあ、どうしましょう?」
「じゃあ、俺から行きますか」

「藤田アナ、あの右手の空き地が見えるでしょう?撮影してもいいですよ。公開は今はダメですが」
「ええ、最近、土木工事をして、コンクリートの遮蔽蓋を剥がした痕が見えます。そして、あれは・・・どうみてもVLS、イージス艦の垂直ミサイル発射システムの鉄蓋にしか見えないのですが」と空き地を見て藤田が言った。

「その通りです。まさに、あれはVLS、垂直ミサイル発射システムであり、SM-3が64基、SM-6が同数の64基収容されていて、いつでも発射できるようになっています」
「え?ということは?」
「秋田県、山口県に設置予定で配備が断念されたシステムと同じものです。イージス・アショアです。アショアはSPY-1レーダーでミサイル防衛システムと接続されますが、同様、このガメラレーダー、J/FPS-5もSPY-1レーダーと同等、ここは事実上、イージス・アショア基地となっております」
「それは国会も、自治体の許可も取っていない、というですよね?アメリカ抜きに設置できないし、日米政府の密約?」
「後日、政治にかかわる質問は政府に直接どうぞ。私は答える立場にありませんから。じゃあ、次、南禅さん、どうぞ」

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