🔴朝鮮・台湾有事で日本有事!、
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2026年春に起こる日露北朝鮮中国のリアルな近未来戦記
●第2章 ロシア軍停戦
第9話 四極会談
https://x.gd/bTDMQやっと具体的な北朝鮮との存立危機事態発生までこぎつけました。あくまで、この話は私の創作であり、東ロシア共和国とか佐渡のイージス・アショア、レールガンなどは完全にフィクションの話です。しかし、これらフィクションを加味しないと、私がどう考えても、日本は負けてしまいます。
できるだけ、リアリティーを持たせるように描写しましたが、さて、いかがでしょうか?
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ガメラレーダーサイト、分屯基地、東京首相官邸、ウラジオストック東部軍管区本営の四極のミーティングが開始された。
レーダーサイトからは、エレーナ少佐、鈴木三佐(少佐相当)、南禅二佐(中佐相当)、羽生二佐(中佐相当)が、分屯基地からは、百田一佐(大佐相当)佐渡ヶ島基地司令、ロシア軍サドガシマ作戦総司令のウラジミール中佐が、首相官邸からは、高市首相、小泉防衛大臣が、そして、ウラジオストック東部軍管区本営からは、ロシア東部軍管区総司令官ジトコ大将が参加した。
高市首相は、最初、なぜ防衛装備庁の研究者である制服組の二佐が二名、佐渡にいるのか、なぜ開発中で試作品のレールガンが佐渡にあるのか、不審に思った。事前に百田佐渡ヶ島基地司令、幕僚長から説明を受けていた小泉防衛大臣が、私の越権で派遣しました、申し訳ないと謝罪したのでこの話は済んだ。
南禅、羽生の独断専行にせよ、今、佐渡ヶ島にレールガンがあるのは不幸中の幸いだ。それで、本土への北の攻撃が防げるかもしれない。そういう大所を見据えた判断ができなかったのが、石破首相だった。石破だったら懲罰議論になりかねなかったが、高市首相に日本のトップが代わって幸いだった、前首相であれば、この状況では彼の思考が停止して、誰彼構わず責任の押しつけをしていただろうと小泉防衛大臣は思った。
「開発中のレールガンが佐渡ヶ島にあるなんて幸いだわ。さすが小泉防衛大臣の迅速な決断よね」と首相は小泉も幕僚長も口裏を合わせているんだろうが、まあ結果オーライだわね、と思って小泉をホメておいた。ただし、与党の維新の会や野党はうまく言いくるめないと、また国会が紛糾するわねと少し気になった。
事前の幕僚長からのブリーフィングで手持ちの戦備を説明したので、高市はレールガンが佐渡にある戦術的な意味を多少は理解したようだ。
※後日、南禅と羽生は、小泉、幕僚長、防衛装備庁長官から大目玉を食らう。
「高市首相、うまくいけばの話です。ミサイルが迎撃できなければ何も生まれません。まだ北が弾道ミサイル、滑空ミサイルを何発撃ってくるのか、どれが通常弾頭でどれが核なのか、高高度爆発による電磁パルス攻撃なのか、わかりません。しかも、在日米軍は、中国の台湾領太平島攻撃に対応するために第7艦隊、イージス艦が出払っています。自衛隊もイージスを尖閣諸島方面に派遣せざるを得ません」と南禅二佐が釘を差した。まだ、タラレバの作戦計画なのだ。
さらに南禅が「日本海に残ったイージス艦は艦数が変わりますが、常時は2隻です。このイージス艦のSM-3、SM-6と首都圏、関西圏のPAC-3で対処せざるを得ません。PAC-3も全国15の拠点(東京、沖縄、与那国島など南西諸島を含む)の高射群のみ。首都圏・関西圏の防衛では、遠隔地のPAC-3高射群では手数不足です。北の弾道ミサイルはできるだけSM-6とSM-3で迎撃しないと、PAC-3だけでは手薄です。在日米軍基地のPAC-3など迎撃システムの連携も取らないといけません」と日本の手駒を首相に思い出させた。南禅は佐渡のイージス・アショアの話を持ち出せなかった。ジトコ大将が聞いているのだ。