拙作をお楽しみくださり、ありがとうございます。
完結した、「ネコミミ☆パラドックス」での試みを簡単に振り返ります。
作品はこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16818792436773998088以下、「ネコパラ」、と略させていただきますが、ネコパラの大きな特徴として、頻繁に切り替わるPOVがあります。
あれでやりたかったことは、以下の二点に集約されます。
- 映画的カット割り
- 和音としての多声構造
それが上手く機能していたかどうかは別として、挑戦としてはやはり困難で、非線形の展開が生じました。
次、同じ様なコンセプトの形式実験を行うとすれば、もっと視点は絞って、かつ、主旋律は見失わないような構成が必要だな、と、感じました。
また、世界観についてですが、作中「正史」という言葉が何度か出てきていますが、作中の「正史」は、一度時間崩壊した世界です。
第一話でナオとシュウジが出会った、と言う事実を持って「正史」が再構築されています。
最後に全て消えるのは、ある意味で正しい歴史へ戻った、とも言える構造です。
未来という一つの流れが消え、そこから新しい時間が流れ出す。
未来からの残滓は、川底に投げ入れられた小石は、残り続ける。
そんな感じです。
コトシロの時代、人が緩やかに滅んでいっている時代は、人に友好的である別の知的生命体が居たならば、人は勝手に滅ぶだろう、と言う思考実験です。
「心は重ねられど、種は交わらない」と言う表現ですね。
ハイデガーの現存在って、人間を前提にしてるよね―、と思い、別の現存在を出したらこうなりました。
さて、なかなか表現力が足らず、もっとやりようはあったかな、と、思うところです。
ただ、書き始める前に決めていた終わり方に、無事着地できたのは良かった点です。
入れられなかった番外編があったりするので、どこかのタイミングで出すかも知れません。
その際には、また本作を読み直して頂ければ幸いです。
こんな番外編が、一応構想としてはありました。
1. クズノハ少年探検記
2. 滅びを選んだ日
ではでは、また次の作品で。