どうも、みなさん、朝に書いてるけど見てる層は多分こんばんはかな?
まずは、新装版『スィーフィード・レクイエム』Vol.2、無事に完結まで公開しました。
今作は、Vol.1とVol.2でセット構成のようになっていて、ざっくりいうと:
- Vol.1:プロローグ〜キャラクター初登場〜アクション〜世界観提示〜“物語の問い”の提示
- Vol.2:Vol.1で起きた事件の心理的余韻・倫理的衝突・判断の葛藤を、戦闘ゼロで丁寧に掘り下げ
……という流れになっています。
※ただし口頭戦の「結婚落とし入れバトル」は継続中です(笑
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//――ふと気づいた“ズレ”について
カクヨムで作品を読みに来てくれる方って、ジャンルが「ライトノベル」や「異世界ファンタジー」なら、
おそらくは10代〜20代前半くらいの読者さんが多いと思うんです。
明るくテンポよく、気軽に読めて、ちょっと笑えて、ちょっとドキドキして。
そういう作品に出会いたくて、検索してくれる層。
でも――自分の書いてるこの作品って、改めて考えると、
- 思いっきり王道ハイファンタジー(むしろ昭和と平成初期の香りが混ざってる)
- 表面は流し読みできるようにしていても、実は**読解力と想像力、共感力を必要とする構造**
- とくに心理描写や葛藤パートは、“書かれてないものを読み取る”ことが前提
……な、『“刺さる層がかなり限られている”物語』だったりします。
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//――「理解はできても、同化できない」もの
たとえばVol.2に出てくる場面――
エルナーが禁書を「燃やした」という選択のシーン。
彼女が涙ながらに、「あれが正しかったか分からない」と苦悩する。
エルナーの寝室でラルファと話し合うシーンでの一連の流れ。
その後にやってくるエルナーの母ナディーネがエルナーを優しく抱きしめ語るシーン。
このやり取りって、“選択することの孤独さ”を知っている人ほど、刺さるんですよね。
「誰にも正しいとは言われなかった選択」を、自分で抱えて生きてきた人。
そういう経験があって初めて、ラルファの言葉に、ナディーネの微笑みに――涙が出る。
俺もそうでした。
子どもの頃は「かっこいい」と思って観ていた『トップをねらえ!』や『アニメ版ジャイアントロボ』。
それが30代になって見返したときには、**“なぜ涙が止まらないのか”も分からないまま泣いていました。**
つまり、「分かるようになったから泣ける」のではなくて――
『“選択の重さ”を、自分が生きて味わったからこそ、“同化”できるようになる』んだと思います。
多分これは大人になった人ほど、分かるし、若い人達には、分かろうと思っても理解しきれない部分だと思います。
これを読んでいる若い方々安心してください。
年を取る事に勝手に理解していく感覚なので人生の経験をしてけばかならず出合います。
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//――正直、この作品は“流し読みでは届かない”
だから、自分が書いたこの作品もきっとそうで。
「テンプレラノベ構文」でざっと読んだだけでは、**届かない、伝わらない場所**に踏み込もうとしている。
これはたぶん――良くも悪くも、“読む人を選ぶ作品”です。
でも。
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//――一度走り出した物語は、止まれない
たとえ刺さる読者が少なくても、
たとえPVが数千も万もなくても、
始めてしまって、公開してしまった以上――
『やり遂げないと意味がない。』
たとえばVol.3、ずっと書き上げたままで更新できていない人が何か言ってるぞ?って状態かもしれないけど(笑)
それでも、自分は、この物語を終わらせる覚悟で書いています。
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ここまで読んでくれた方、本当にありがとう。
物語が“届く”までに時間はかかるかもしれません。
でも、ちゃんと胸に残る言葉を――これからも書いていきます。