スマホの参加者一覧を眺めていて、俺は手を止めた。
三姉妹の名前に並んで、見慣れた後輩の名前がある。
【誠をおとす会】
誠『待て。なんで篠崎がこのグループにいるんだ』
一花『えっ、誠やっと気づいたの?』
二葉『最初からいたわよ。あなたが鈍感なだけで』
誠『だって、ここまで一言も喋ってなかっただろ』
心花『ずっといましたよ?』
誠『うわっ』
三桜『わっ、心花ちゃん! グループでお話しするの初めてだねぇ』
誠『……篠崎、お前いつから見てたんだ』
心花『一花先輩がこのグループを作った日からずーっとです!』
誠『じゃあ、今までのやり取り……』
心花『はいっ! センパイが夜更かししてるのも、消しゴムを返し忘れてるのも、ぜーんぶ知ってますよぉ!』
一花『篠崎さん、たまに怖いよね』
二葉『ええ。合理的なストーカーね』
心花『もう、綾瀬先輩たちひどいですっ! 私はセンパイのこと好きだから、静かに見守っていただけですからねっ』
誠『それが一番質が悪いだろ……。そもそも、誰が篠崎を招待したんだ』
一花『あたしだけど? ライバルは手の届く範囲に置いておきたいじゃん?』
誠『お前か』
三桜『一花お姉ちゃん、悪い顔してる……』
――逃げ場がまた一つ、確実に塞がれた音がした。
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