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年の瀬のご挨拶など

某大手出版社発のアニメって、見ただけですぐ分かりますよね。
キャラはリアリティより属性。
展開は内的必然性より市場最適化。
心情は鬱屈より躁的な空騒ぎ。
成功の基準はIPのKPI。

面白いか?
面白いですよ。
そうなるように工業生産されてますし。

そこで、ふと思います。
こういう作品群は、来季の四季報にどう記録されるんだろう。
今季は「作品数増加もヒット作少なく」って書かれてましたよ?
それにもまして、浮動株がこれっぽっちで上場企業を名乗れるんだから、市場ってのも、ずいぶん寛容な神様ですよね。
——信仰心さえあれば、実体は後回しでもいいらしい。

ある意味、創作の虚無をここまで可視化する企業も珍しい。その点は手放しに評価するしかありません。
流石は「日本文学」という御神体を安置した巨大IP工場。
参拝者にはガチャと円盤が授けられます。功徳はランダム。SSR排出率は非公開。

だから年末年始は、コジコジでも一気見しながら、静かに創作に勤しむとします。
市場ではなく自分のために。
数字ではなく、自分の内部で納得できる何かのために。

……まあ、こういうことを考え始めた時点で、また当分は書けないんだけど。

そのときは、富士見の立派なお社を仰ぎ見て、二礼二拍手一礼、ついでに溜息を一つ。
願い事は特にありません。
どうせ、書けない理由の方が先に浮かぶので。

どうか来年も、書けない理由だけは、尽きませんように。
皆さまも良いお年を。

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