少し話はそれますが、「ジョージ」となるキャラクターの原型は、24年前から構想していました。
最も、当時は「ジョージ」という名前ではなく、“Vortex”という名前の別のキャラクターでしたが……
20年前、そのVortexの相棒として“ヴィンセント”というキャラクターを、ネットの友人が私のために考えてくれました。
大柄で、豪快なアニキ的な性格。
その友人とは疎遠になってしまいました。
しかし、今でもその思い出は大切に“ヴィンセント・モロー”に引き継いでいます。
基本的な設定はそのまま。
そにたろうさん、お元気ですか?
あの時は、とても楽しい日々をありがとうございました。
そしてヴィンセントは、生きています。
▼人種設定について
当初、人種は特に決めていませんでした。
ヨーロッパ系でも、ラテン系でも、アフリカ系でもどこでも良かった。
ですが話を進めていくうちにモデルがだんだん固まってきて、最終的にアフリカルーツとなりました。
見た目がアフリカ系なのにも関わらず、「モロー」というフランス系の名字な理由。
実は私はその昔、パリに住む、アフリカルーツの男性の方と街中で立ち話をしたことがあります。
(メトロがストライキで止まり、タクシーの列で一緒になった)
彼は、「モローさん」でした。
暖かい目をしていて、穏やかに話し、とても紳士的でした。
私が生まれて初めて対話したアフリカ系の方が彼だったので、よく覚えています。
ヴィンセントは、正義を纏って歩いているようなアニキ的な熱い男。
例え、ルールや法に触れようとも、自分の正義を貫く強さを持っています。
