■ジョージ・ウガジン(宇賀神 丈二)
彼の名前にはかなりのこだわりがありました。
▼ジョージ(丈二)
彼のモデルはアニメ「旋風の用心棒」の、谺丈二(こだまじょうじ)から取りました。
▼ウガジン(宇賀神)
苗字はいくつか条件がありました。
・日本で実在する苗字。
・全国的には少数派。
・英語圏の人には発音しにくい
(苗字ではなくなるべく名前で呼ばせたい為)
・アルファベット表記にした時、パッと見、ルーツが曖昧。
・濁音が入っていればなお良し。
・「丈二」と共に漢字で書いた時、名前が整っていて美しい。
色々調べた結果、「宇賀神(Ugajin)」に。
他の候補は「銭元(Zenimoto)」「東園(Higashizono)」がありました。
■モデル元
▼アニメ「旋風の用心棒」の谺丈二
2001年の古いアニメですが、自分の中では1番のアニメです。
正義にも悪にも染まらない主人公:谺丈二がとても魅力的。
鋼の意志は通っている。
話の構成も演出も、全て自分にハマっていました。
いつか彼をモデルにした小説を書きたいと思っていました。
設定・外見はほぼ彼をなぞっています。
▼元:バイクレーサー「ダニ・ペドロサ氏」
▼オリンピックメダリスト:柔道家「永山竜樹選手」
バイクのレース・柔道。
どちらも大柄な体型が有利だと思われていた(思われがちな)世界に、一石を投じ、むしろ小柄な体型を活かした戦略で、その世界のトップクラスに立ち続けている(た)人。
ここに人間的に魅力を感じ、ジョージの設定に取り入れました。
家族の付き合いで、とある柔道に関するイベントに立ち会ったことがあります。
永山竜樹選手。
その横に、180センチ越えの井上康生選手が立っていました。
身長差は20センチ以上。
明らかに井上選手の方が有利な体型に見えましたが、井上選手が永山選手のことを大絶賛していたのがとても印象的でした。
筋肉の密度がすごい。
(ヒューマンフラッグできるらしい)
重心が低くて崩しにくい。
なのに軸がブレていない。
自分が現役だったら、もっとも対戦したくない相手だ。と。
デモンストレーションで2人が組んだ時、永山選手が20センチも体格差がある井上選手を投げたのが非常に印象的でした。
■人種設定について
ジョージを東アジア系(日本人)に設定したのは、侍的な美学(特に生死感)を彼に入れたかったから。
こうして、
159センチ、
顔は谺丈二似の主人公が誕生しました。
相棒(ヴィンセント)を190センチのアフリカ系に設定したのは、ちょっとした遊び心。
視覚的な凸凹感。
