番外編「欠けた月」を更新しました。
「変わる盤面」のちょっと前くらいですかね。
海外資金の正体がつかめそうでつかめない焦り。
家に戻っても妻の姿はなく、落ち着かない。
横になっても眠れなくて、窓辺で月を見上げてる。
本人の内側が負けてる回ですね。
前回の「帰る場所」で、妻に「待つって、結構大変だろう」と言った昊天さん。
これ結構すごいと思うんですよね。
すごい狭い範囲の観測で恐縮ですけど、男の人って目の前の経験したこと以外は意に介さないところあるじゃないですか。
外で働いてるあいだ、家にいる人のことはあまり想像が働かないというか。
ヘタしたら「家にいられていいね」みたいなことも言っちゃう笑
「待つって大変」という彼の発言の裏側には、こういう孤独の夜があったからなのかなあと思いました。
ちなみにこれ書くとき、舞台になってる2015年3月の上海の月相調べたんですよ笑
その結果、昊天さんが見上げているのは有明の月だということがわかりました。
平安文学ではおなじみの、待ち人がこない長い夜の果て。
「今来むと 言ひしばかりに 長月(ながつき)の
有明(ありあけ)の月を 待ち出(い)でつるかな」
というところですかね。まあこれ3月の話なので弥生ですけど。
