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長編小説/『月下ノ戦棋士 ―理を還す者―』キャラクター紹介

◆登場人物紹介
――『月下の戦棋士』に生きた者たち ――

■ 秀廉(しゅうれん)
玲秀王国の王。
理によって国を統べながらも、誰よりも「理の限界」を理解していた男。
戦の果てに「理を奪う」ことではなく、「理を赦す」道を選んだことで、
世界に新たな秩序――“理を人に返す”という時代の扉を開いた。
そのまなざしは、武よりも知に、支配よりも理解に向けられている。

■ 雫(しずく)
本作の主人公。蒼牙の山里「五ノ里」で育った少女戦棋士。
幼くして理に選ばれ、やがて玲秀と蒼牙、両国の“理”を懸けた最終戦に臨む。
心の奥底には、理よりも人を信じる清廉な意志が宿っている。
「理を導く者」から「理を選ぶ者」へ――
彼女の一手が、長き戦乱の時代を終わらせた。

■ 寛蓮(かんれん)
蒼牙の老僧。五ノ里の庵に住まい、雫を拾い、育てた養父にして師。
理の本質を「人の中にあるもの」と説く、静かなる哲人。
一見温厚だが、その洞察は深く、数多の戦を見届けてきた賢者でもある。
彼の言葉「理とは、人が選ぶもの」は、物語全体の根幹をなす。

■ 玄凛(げんりん)
玲秀の若き戦棋士。沈着で理知的、だが内に激しい情を秘める。
敵国・蒼牙の雫と戦火を越えて心を交わし、
やがて“理を越えた友情”を知る。
後に玲秀の戦棋指南官として子どもたちに理を教える傍ら、
「理は勝つためでなく、伝えるためにある」と語り継ぐ。

■ 無我(むが)
蒼牙戦理院によって生み出された人工戦棋士。
玲秀との最終戦《理棋一局》において、雫と対峙する。
完璧な理を体現する存在でありながら、
雫との一局の中で“迷い”“選択”“祈り”を知る。
その最後の一手は、「理が人に帰る」象徴となった。
後に“千手(せんじゅ)”として再生し、人として生き始める。

■ ハン・リン
蒼牙戦理院に所属する天才理学技師。
冷徹な理論家として知られるが、実は誰よりも“人の理”を信じていた。
無我の創造者にして、同時に「造られた命を人に還そう」とした改革者。
科学と信仰、理と情の狭間で苦悩しながらも、
最後は“選ぶ理”を未来に託して旅立つ。

■ 嵩陽(すうよう)
蒼牙の戦棋士。寡黙で実直な戦士。
理よりも“人の生”に重きを置く現実主義者で、
戦場では冷静沈着ながらも仲間への情は深い。

■ 楽廉(がくれん)
玲秀軍所属の中堅戦棋士。
陽気で皮肉屋、だが仲間思いの性格で、戦場の潤滑油的存在。
しばしば嵩陽と軽口を交わしながらも、戦局の底を読む直感に長ける。
戦後は新しい兵法の伝授を担い、
「戦わぬための理」を若き兵に教える指導者となる。

―― それぞれの“理”が、人の中に還る。

戦いの果てに残されたのは、
憎しみでも勝敗でもなく、“選び取る心”そのものであった。

長編小説/月下の戦棋士
https://kakuyomu.jp/works/822139840871963825

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