連載中の月刊小説w、
『海とブドウ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078050842013は、連載開始から一年余り、本日、ついにPVが5000を突破しました!! 📯パフパフ♪
更新お休み中の常で、しばらくは、1日あたりPVがゼロな日も珍しくなかったのに、今日は、1日PVが84です。
今週のPV93の内の9割が、今日一日で積算されています。
何が起こったのやら???
開始以来、このダラダラ長いばかりのお話におつき合いいただいて来た皆様、新たにフォローして下さった皆様、沢山の足跡とハートマークとコメントをいただきまして、ありがとうございました。
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なかなか、長くなると、第1章のあたりなんて忘れてしまいますよね!
主人公の花坂弓削之介は、花坂藩の次男坊で19歳。
国元で、部屋住み(所領を持たず、親元で食わしてもらう身分)で気ままに暮らしていましたが、長崎への遊学から戻って来た友人の小沢敬三郎から、土産に、南蛮渡りのブドウ酒をもらいます。
海辺で、平家物語に登場する那須与一の真似などしていた弓削之介は、花坂家の分家が支配する南の離島・先島の船が、隣藩・鴨川の賊徒に襲われているのを目にして、助太刀します。
船から礼を言って来たのは、小麦色に日焼けした丸顔で小柄で華奢な船将。
城に戻った弓削之介は、藩主である父から呼び出しを受けます。
実は、花坂家では、藩世子として江戸に詰めていた兄が急逝して、その跡を遺児の幸松丸に継がせようと幕府と折衝していましたが、幸松丸がまだ3歳の幼児であるところから、成人までの間はつなぎの者を世子として立てる様にとの内示を受け、父と家老は、急遽、弓削之介を妻帯させて、世子として立たせようとしていたのでした。
そうして、その席には、「小柄で華奢な船将」とばかり思っていた先島・花坂家の二の姫・駒姫が、見合いの相手として控えていたのでした。
「それがし、志の様なものがござって、ブドウで酒を造ってみたい!」
海のむこうの南の島からやって来た、明るくて良く笑う、くりくりして吸い込まれそうな丸い瞳の駒姫に、弓削之介は、おのれの想いを語って、世子となるべく、江戸へと旅立つのでした。
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第14章は、6月23日(月)より公開開始の予定で執筆しています。
引き続きお楽しみ頂ければ光栄です。