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『海とブドウ』、第14章の始まりです!

 連載中の月刊小説、

『海とブドウ』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078050842013

につき、本日より第14章の公開を開始しました。
 どういう事になりますやら?

 さて、先日の近況ノートで、本作が、当初はフォローしている作家さんの作品の完結祝いのオマージュ作品として書き出した、というお話をいたしました。
 ↓オマージュ元の作品は、こちら。

『異国の舞姫はポンコツ皇子を笑わせたい』 にわ冬莉 様
https://kakuyomu.jp/works/16817330664383016840

 兄の急死により突然に王国の王太子になってしまった次男のリダファ王子と、そこに嫁いで来た南の島のお姫様ララナ王女の物語。

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 実をいうと、拙作には、もう一つ、密かにオマージュしている作品があります。
 勝手に書いて良かったかしらんと思いますが💦

『或る男子高の非日常』 林海 様
https://kakuyomu.jp/works/16817330656374979911

 とある伝統進学男子高に入学した主人公の青春!

 林海様、無断で紹介、失礼します。m(_ _)m
 物語の舞台となる北関東のG県では、全国的には少なくなった男子高、女子高があって、ところが、ここにも世間の波はひたひたと押し寄せ、新任の県知事は、県立高校を整理・統合して共学化を進めようという方針。
 母校の伝統を守るために、主人公たちの戦いが始まります。

 この作品で、主人公が、共闘する女子高の生徒(もちろん、女子w)と二人で、東京に出てデートをするエピソードがあるのですけど、そこで、情景鮮やかに描き出されるのが、江戸城(皇居)桜田門の辺りと汐留の浜離宮恩賜庭園。
 地方から出て来た二人が、江戸城の巨大さにびっくりするのです。
 二人は県内トップレベルの進学校の生徒。知識としては知っていたその巨大さを体感しつつ、歴史と社会と人生に思いを馳せるのです。

 私、先にお話した事情で5話まで書いた拙作を延長して続けるとなった時に、こういう作品を書きたいなと思ったのです。
 骨太なドラマのテーマがあり、同時にきめ細やかなエピソードが散りばめられ、男の子と女の子のロマンスもある。

 情景を鮮やかに描き出すというのも、意識しているポイントです。
 私は、竹中直人がメガホンを取り、竹中と中山美穂が主演した映画『東京日和』(1997年公開)が好きで、その中で美しく印象的に描き出された東京の風景が大好きなのです。

映画.com『東京日和』
https://eiga.com/movie/38065/

 もう一つ好きな映像作品があります。
 TBSテレビで2009年、2011年に放送された大沢たかお主演のドラマ『JIN-仁-』です。
 現代の脳外科医の主人公が、幕末の江戸にタイムスリップ。
 主人公は、タイムスリップの謎を追いつつ、その時代の江戸で、病に苦しむ人たちの治療に取り組みます。
 こちらも、――時代劇なのでロケという訳には行きませんけど―― スタジオセットやCGなどを駆使して描き出された江戸の町並みが鮮やかで印象的なのです。

TBSテレビ 日曜劇場『JIN-仁-』 公式サイト
https://www.tbs.co.jp/jin2009/top.html

 私の小品では、第2章以降は舞台を主人公の故郷・花坂から江戸に変えて物語が展開しますが、ボーイミーツガールの物語だった第1章に対して、第2章以降は、主人公とヒロインの恋物語と並行して、

・主人公の成長と活躍という方向性の明確なドラマ
・細やかで独立性のあるエピソード
・鮮やかな情景描写

を目指しています。
 十分に出来ているかは、ご批判あるところではありましょうが。

 そういう訳で、男の子と女の子のイチャラブがひたすら読みたいという向きには物足りないだろう事は重々承知、当初の事情から選択したジャンル「恋愛」がいささかカテエラ気味な事も重々承知で書いております。
 その辺りをお含みおきいただきつつ、なお、お楽しみ頂ければ光栄なのです。

2件のコメント

  • おお、ありがとうございます。

    そうなふうに読んでいただけるとは、感謝しかございませぬ。
  • 林海様

     「オマージュ」というか「リスペクト」というところでしょうか?

     10代の男の子女の子がイチャラブしているのを読んでも、もはや、「初々しいね!」くらいの感慨しか涌かないのが普段ですが、小桜君と恵茉ちゃんの東京デートの下りは、それだけでない、大人の自分も色々と思い考える場面で、好きでした。
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