• 現代ファンタジー
  • 異世界ファンタジー

処刑前夜の求婚(仮題) 第11話『署名の重さ』挿絵

 ルシアーノは、男の目を、まっすぐに見た。

「気に入ったから、信念を曲げたのでは、ない。あの女は、やっていない。お前は、やった。それだけだ」

 男は、何かを言いかけて、唇を震わせ、それから、ふっと肩の力を抜いた。

「偽善者め」

「かもしれん」

 男は、衛兵の手で、黒い布の上に膝をつかされた。ルシアーノは、剣を抜き、鞘を、司祭の脇に置いた。

「動くなよ」

 彼は、男の背後に立って、低い声で言った。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する