遅まきながら、「いわくつきの骨董姫」一旦これにて完結しました。
作品に目を留めてくださった読者の皆様に、改めて感謝申し上げます。
ふと、この話を思いついた経緯を書いてみようかなと思いましたので、あとがき的につらつらと並べていきます。
思えば、この話は「物を捨てる時は『今までありがとう』の気持ちを忘れずに」という我が家の教育から思いついたお話でした。
実際、茶柱は「今までお世話になりました。ありがとうね」と言いながら物を捨てる癖があるので、周囲から『変なやつ』認定をされがちです(そりゃそうだ)。
なのでうっかり外でやらないようにと気をつけているのですが、小さい頃から染みついた習慣だからか、どうしてもたまに言いそうになります。
茶柱の変なエピソードはさておき、この考え方ってすごく大事だと思うんですよね。
「自分の役に立ってくれる道具なんだから、大事にしないと」って気持ちが芽生えますし、自然と物に愛着を持てる。
我ながらこの価値観は好ましいと思いますし、そう教えてくれた親には感謝しています。
さて、人間の役に立つために生まれている『道具』と、時を経た道具に宿るとされる『付喪神』。
彼らが意志を持って人間と関わったなら、どんな話が生まれるんだろう?
……と私なりに考えた末に生まれたのが、今作のヒーロー『百丸善一』こと『喧嘩煙管の付喪神』です。
『彼』は人間に使われるからこそ、存在する意味があると考えているので、役に立てなくなる状況を何より恐れています。
喧嘩煙管を喧嘩煙管として役立ててくれる『持ち主』を探していた善は、運命の相手・珠希に「使ってくれ」とアプローチしに行き、物語が動き出す──
そんな感じで『いわくつきの骨董姫』はできあがっていきました。
カクヨムコンの期限を勘違いしてた影響でプロットほぼなしの荒削りな出来ですが、私としてはそれなりに満足のいく作品になりました。
読者の皆様にも楽しんでいただければ幸いです。
茶柱のうだうだ語りにここまで付き合ってくださり、ありがとうございました。
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