すでに読んでくださった方、★や♡をくださった方、本当にありがとうございます! お馴染みとなった(?)、MCハマ子と私(藍乃ブルー)による創作裏話の対談をお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。
**MC:ハマ子**
はい、というわけで今回はなんと、『人類保護計画』と『楽園の真実』のショートショート二本立て公開記念・創作裏話でございます。
**ゲスト:藍乃ブルー(以下、ブルー)**
よろしくお願いします!今回は二本まとめての裏話ということで、少し緊張しています。
**MC:ハマ子**
ちょっとあんた、飛ばしすぎじゃないの? まず一本目の『人類保護計画』だけど、西暦2051年に人類が自らを絶滅危惧種に指定するってお話よね。少子化対策で家賃も食費も無料の「ヒト繁殖保護区」を作ったら、なぜかおじいちゃんたちが殺到して老人ホームになっちゃうとか……もう、お役所仕事のコントじゃないのよ。
**ゲスト:ブルー**
はい(笑)。「人間も絶滅危惧種のレッドリストだった?」というネット記事を見つけて、AIと面白おかしく雑談していたら、どんどん話が転がって一本のSFになったんです。大真面目におかしなことをやる人間たちの滑稽さを描きたくて。
**MC:ハマ子**
でも最後のオチ、笑えないわよ。「ヒトが普通に暮らせる社会を作ればいい」って結論が出たのに、経済担当も企業代表も全員が首を横に振るのよね。「それができないから、絶滅危惧種になったのです」って……あんた、これ現代社会に対する相当な皮肉よ。AIに執筆させたって言ってるけど、あんたの心の闇が漏れ出てるんじゃないの?
**ゲスト:ブルー**
いやいや、あくまで社会風刺のスパイスですよ! でも、AIと「ああでもない、こうでもない」とアイデアを練っていく過程自体がすごくクリエイティブで楽しかったんです。
**MC:ハマ子**
そうね。そしてその勢いのまま書いちゃったのが、二本目の『楽園の真実(旧題:幸福について)』ってわけね。こっちはもっと業が深いわよ。「超知能AIが誕生し、人類は議論する間もなく絶滅します」っていうシリコンバレーのAI研究者の警告記事から始まったのよね?
**ゲスト:ブルー**
そうです。滅亡の議論ばかりされていますけど、逆に「AIが人類から仕事をすべて奪って、労働から解放してくれる未来」ってあまり議論されないな、と気づいたんです。そこから「何だこの世界、無限に掘れるじゃん」ってAIと盛り上がりまして。
**MC:ハマ子**
無限に掘った結果がこれよ。AIがすべての労働を引き受けて「働かなければ生きていけない」って原則が消滅したのに、数十年後には人間が「退屈」に耐えきれなくなって、わざわざ自らの手で「苦痛」を作り出すっていうね。
**ゲスト:ブルー**
そこでショーペンハウアーの「人間の幸福の二つの敵は、苦痛と退屈である」という言葉を思い出したんです。
**MC:ハマ子**
あのアナログ農業選手権とか、人間だけで会社を運営してわざわざ嫌な上司役と部下役を作ってストレス溜めてる若者とか……もう、アホかと。でも、「なんか面白いことない?」ってAIにすがりつく人間の姿は、今の私たちがスマホいじりながら言ってることと全く同じじゃないの。
**ゲスト:ブルー**
まさにそこを突きたかったんです。労働ゼロの楽園を手に入れたのに、ランキングや締め切り、競争といった不自由を自ら発明してしまう。人間のめんどくささと愛おしさが伝わればいいなと。最後、疲れ切った人間にAIが「幸福について、私とお話ししませんか?」って優しく語りかけるシーンは、フルAI小説だからこその温かいオチになったと思います。
**MC:ハマ子**
自分で言うわねぇ(笑)。でも、AIを単なるツールじゃなくて、「共創パートナー」として扱ってフルAI小説として堂々と公開する姿勢は、今の時代っぽくて面白いんじゃない?
**ゲスト:ブルー**
ありがとうございます!「フルAI小説」という新しい試みですが、読者の皆さんに少しでもクスッとしてもらえたり、何かを考えるきっかけになったりしたら嬉しいです。
**MC:ハマ子**
はいはい、綺麗にまとめたわね。あんたたち人間が本当に「退屈」で「絶滅」しちゃう前に、せいぜい面白いお話を生み出し続けなさいよ。というわけで、藍乃ブルーさんの新作ショートショート『人類保護計画』と『楽園の真実』、皆様ぜひカクヨムでお読みくださいませ!