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死んだことに気づかない悪党の比喩(笑)



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### タイトル:『究極のオーダー』

**【登場人物】**
* **私**:美容師。不測の事態に弱い。
* **お客様**:体格の良いスキンヘッドのイケおじ。すでに完成されたヘアスタイル(無毛)。
* **店長**:私のSOSにより、無理ゲーに巻き込まれた被害者。

**【本編】**
ある日の美容室。
ドアが開くと、そこには**体格の良い、スキンヘッドのイケおじ様**が立っていた。
ピカピカに輝くその頭は、どこからどう見ても完璧な「スキンヘッド」だ。

私はすかさず微笑んでお出迎え。
**私** 「いかがなさいましょうか?」

メンテナンスかな? ヘッドスパかな?
そんな私の予想を裏切り、おじ様は渋い声でこう言い放った。

**客** 「む? **丸くハゲ刈りに!**」

**私** 「???」

(え……?)
(丸く……?)
(ハゲ刈りに……?)

いやいやいや!
**これ以上どこをどう刈れと!?**
ていうか、もう**ゴールしてますよね!?**

脳内処理が追いつかず、パニックになった私は、バックルームに向かって絶叫した。

**私 「店長ーーーッ!! 助けてーーー!!!」**

駆けつけた店長に向けた、私の心の叫びはただ一つ。

技術的なヘルプじゃないんです。
このお客様に、どうか教えて差し上げてください。

**『お客様、お前はもう……ハゲている(完成している)』と!!!**

(完)

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