「赤い花」を含む小説

トクローは、ある日道端で赤い花を拾う。 それが、冥婚を了承した証だとも知らずに＿＿

人口の3割を占める半神・鬼人・花人。 神になる素質を持つ半神と鬼人は強大な力を得ると引き換えに“食人衝動”に苛まれ、その暴走を抑えられるのは花人の分泌する“蜜”だけである。 だが…

のどかな島を訪れた「僕」はトモと一緒に美しい風景の中散策を楽しんでいた。 ――楽しいけれど、本当は…… ＊BLです！不穏ですが最後までお読みいただけると嬉しいです。

曾祖母との約束を胸に、一人で飢饉の犠牲者を祀る供養塔へ向かう惠。 多重人格の惠が見つめるのは、飢えに苦しみ怨念と化した餓鬼たち。曼殊沙華の赤い花が揺れる中、祈りと覚悟を胸に、二…

夜の山中に佇む、噂の心霊スポット。 罰ゲームとして一人、廃墟の奥へと進む大学生。 月明かりが照らすその場所には、不可解な「赤い花」が咲いていた――。 二話完結 ※この作品は、…

山深い小さな村は、蝉時雨に包まれていた。 閉塞と安心のはざまで生きる17歳の陸は、ある夜、古びた祠に咲く赤い花と人ならざる気配に出会う。 「知りたい」という好奇と、「恐れ…

小学生の頃、絵画コンクールで銀賞をとった亀田惟は、金賞作品を見て衝撃を受ける。名札には「永野慶太」の文字。 こちらの声劇台本のスピンオフ作品です。 『映画くらげと花火製作委員会…

大切な気持ちを 大切な人に

「花」のリメイク版です！ 良ければみてってくだ

この国では、死者は花に変わり、遺された者たちの祈りを受け止める。 主人公の少女・想花（そうか）は、一週間前に母親を失い、深い悲しみに沈んでいた。母親は通勤途中に事故で亡くなり、想…

回帰線にある島国が大国による侵攻を受け、隣国は味方にならず、中立を取った。 世界中の大国は侵略を非難するも動くことはなく、島国は侵略軍が支配する占領地となった。 恐怖が蔓延る…

東京でのプロジェクトに失敗し、心身共に疲弊した陽向は、再起を図るため田舎の古城を訪れる。そこで彼は、獣医師として働く心咲と出会う。彼女は村の家畜に広がる原因不明の病に悩んでいた。…

彼岸花の別名「曼珠沙華（まんじゅしゃげ）」は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ています。サンス…

新企画　第1回「短歌の秋」参加作品。誰よりも苦労し、頭を悩ませて描きました！（という自負があります） 短編ですのであらすじはありません。・・・が、この短歌には秘密があります。その…

　真っ赤な彼岸花の花言葉は沢山あります。「あきらめ」「情熱」……そして、「また会う日を楽しみに」。 　幼い頃に祖母から聞いた話から……という体の怪談です。お楽しみいただければ幸…

ペンギンSFアンソロジーに投稿した作品を大幅に加筆したものです。 二時間の映画を九十分に縮めろ、と言われたら、あなたはどうしますか？ 枝葉末節を削り、情報を削り、章を削り、なん…

巨大な立体迷路の中を逃げ惑う。刻一刻と捻りつぶされていく。残るは赤い花一輪―― 世界が赤でそろった時に成立する『救い』とは、果たして『幸福』なのだろうか？

「よぅ」と、気さくな声に振り返れば、そこには茶トラのボス猫がニヤニヤと笑っているのかもしれない… そんなボス猫の治める街の、ある白猫のお話。