「記憶/思い出」を含む小説

どんな人の記憶にもあるんじゃないのでしょうか？ 経験していれば『それ』として。 どこかで聞いたり読んだりしていれば『それ』として。 残っていれば『それ』で、こうして言われて思い…

読み聞かせてもらう幼年期を卒業し、自分ひとりで読書をしだして早幾年月。 面白かったり、つまらなかったり。 ためになったり、ならなかったり。 そんな本たちとの思い出をつらつらと、書…

下顎に走る鈍痛と、頭を包む柔らかな感触。 　不登校の高校生・西崎楓(にしざきかえで)が意識を取り戻した時、視界に映ったのは青空と、紫煙を燻らせる見知らぬ美女だった。 「か弱き乙…

あれは何だったんだろう…？ そういえば、昔はこんな物があって… はい、そんな内容です。

今は閉鎖されてしまった老舗投稿サイトにあった、私のページ・ネーム『 青空のふもと 』…… どちらかと言えば、あまり書かなかったエッセイですが、皆様との交流の場となる入り口になれば…

過ぎてしまったことは、良くも悪くも忘れていることが多いけれど、どうしても忘れられないことがある。時には何かの折にふと思い出すことも。 気の向くままに書いてみよう。

古い歌をうっかり聞いてしまって、 そのメロディに包まれる時、 体ごと、心ごと、否応なくあの日に運ばれてしまう——。 そこに亡霊のように浮かび上がってくる、 あの日の私と、そして…

前作の失敗を糧に、今回は自分の思い付いた事をつぶやく形式で書いていこうと思います。 一話完結なので書く方も読者の方も楽な形式だと思います。 執筆するにつれ脳ミソに占めていた回路が…

放課後の教室で流行っていた「こっくりさん」。 白い紙、10円玉、みんなで指を乗せて質問をする、あの遊び。 ただの遊びのはずだったのに、 “給食前の12時”だけは、なぜか空気が変…

思い出交換所。それはトラウマを背負ってしまった人たちが駆け込む避難所のようなものだ。嫌な思い出を忘れてしまうことが出来れば――誰だって、そう考える。そんな思いをかなえてくれるのが…

大好きな祖母を無くした主人公。現実から逃げた先には祖母と同じ香りを纏っている少女がいた。 香りと記憶に囚われている主人公が起こした行動によって、人生は少しづつ動いていく。 ＿嗅…

生活の中でひっそりと混ざる“不安”と“思い出”。 冷めたご飯を炒めるように、主人公は自分の感情をそっとかき混ぜる。 昔のパートナーを思い出し、涙しながらも、フライパンと箸がある限…

50歳になる槙野。これと言って 目立つ事もなく、どちらかと言えば 不幸せな人生と思う日々。 ある日、たまたま通り掛かった1軒のカフェで不思議な体験をし 自分の人生を見つめ直す切っ…

いつも魔法のように感じていた。

扉を開け、翼を広げるたびに繰り返される妖魔との戦い。 それは天使に課せられた「役割」であり、孤独な日常でもあった。 変幻する「時計仕掛けの鍵」、 天空に架かる「空を渡る橋」、 …

高校二年生の市川静香は、ひとり静かに駅スタンプを集めるのが日課だった。 何気なく訪れた小さな駅で、彼女は不思議な出来事に出会う——古びたスタンプに触れた瞬間、心に流れ込んできた、…

主人公・明津秀登はある日、自分の記憶の一部がおかしいことに気づく。なぜこんなことになったのか。答えを探すべく、秀登はかつて祖父母と叔父が住んでいた田舎町を訪れる。 犀川ようさん主…

私には兄がいたように思う。 夏になると、匂いで思い出が蘇るのだ。

瀬戸内海に浮かぶ小さな離島・青嶋。 祖母の遺品を整理していた大学生・結城翠は、一冊の古いノートと、繰り返し現れる“潮のうた”に導かれ、島へと渡る。 そこで彼女を待っていたのは、数…