「最後は祈り」を含む小説

「神が救ってくれないのなら、悪魔に応えてもらおう。」 チャールズ・オーガスト・ミルヴァートン。 娼館で生まれ育ち、母の愛だけを信じて笑っていた少年は、 ある夜、目の前でその母を…

天才画家の母が遺した《祈りの絵画》。 それは、魂を削るようにして描かれた“最後の祈り”だった。 十年後、娘ソフィアは、絵に囚われながら生きていた。 描けない日々。壊れそうな心。…

拓真…中学時代は生徒会長を務めるほど活発だったが、ある冬の日に「目」の力に目覚めて以来、人間関係から距離を置くようになった男子高生。 美咲…拓真の幼馴染で陸上部の部長兼生徒会書記…

スーサリア王宮の希少ジョブ「祈り師」は、新王子の成人に関わる要職だった。イルカの紋章で知られる北方の美しい国スーサリア、その新王子成人儀式が、広く世界中から注目を浴びていたのは、…

　京都の老舗葬儀社で伝統の湯灌を受け継ぐ一条菫。東京でIT葬儀革命を起こす御厨あかり。水と油のような正反対の二人の元に、身寄りのない老人・高橋治の奇妙な遺言が届いた。 「僕の最…

プロローグ ――かつて、神だった。 それは、まだ「神」という 存在が確かに世界に君臨していた時代。 大陸東方、【稲杜の国】の山深くに、 人々の祈りを受け続けた一柱の神がいた。…

永き黄昏――銀河を二分する二大勢力、クロノス帝政とリベルタス共和国連合が、互いに疲弊し、睨み合う時代。宇宙暦七八八年、連合の辺境、カストル星系外縁部、「悪魔の三角宙域」と呼ばれる…

勇者パーティの僧侶スペルクは魔王との最終決戦の際に殺された。スペルクは最後の祈りとして、同伴者のミカエラを救うべく自分の肉体にかつての友人カナタの魂を植え付けることに。カナタはス…

　人類は消えた。300年前のある日、突然に。 　残されたのは、26歳で時が止まった少女シャーリアと、彼女を守る4体の機械生命体たち。 　永遠の命を持つ彼女は、廃墟となった世界で庭…

　新興国エストライン王国の第一王子として生まれた“ディートリヒ”は、母親の虐待により感情を失くしてしまい、周囲からは“冷害王子”と揶揄されていた。 　ディートリヒが十三歳を迎え…

マイクテストから始まる物語。マイクテストで終わる物語。 三月十一日、連載七回目で完結します。なお、第七話の地名「閖上」は「ゆりあげ」と読みますが、更新時間を変えたくないので、ルビ…