「実話怖い話」を含む小説

2005年に『講談社 X文庫新人賞』を受賞した作家・愛奈 穂佳は、血筋なのかなんなのか、この世のモノではない連中（幽霊・生霊・死霊・妖怪）にちょっかいかけられるのが日常の一コマ。…

数年前の冬。夏の間茂っていた雑草を一掃すべく墓参りへ行きました。残ったバケツを店主が取りに行ったとき、柄杓（ひしゃく）を 掴んで前かがみになっている若いお坊さんの姿が見えました。

その時、ドボーン！と大きな水音が近くで聞こえました。『誰か海に落ちたぞ！！』何人かの釣り人が騒ぎ始め、その騒ぎは波紋のように広がっていきます。暗い海の方へ懐中電灯の光が集められま…

Kwaidanoid, Kwaidanization, Kwaidanoclasm, Kwaidandrome.

何に引き寄せられたのか、父が神社で拾ってきた石。暗闇の中で光って見えたその石の正体とは？あなたならどう考察しますか？

本家の伯父からの着信履歴があり、折り返し電話をかけました。 内容は、市内の女性から話を聞いてほしいとのことでした。

人形とぬいぐるみを全部、お焚き上げをして供養しようと思っています。でも、近所の神社やお寺は決まった日でないとできなかったり、そもそも【人形供養】自体をしていないんですよね。

葬儀の仕事をしていた中で遭遇したり、出会った人からふと聞かされたり。 日常の一つ隣の道にあるような、本当にあった不思議なお話です。 ノベルアップ様にも同じく投稿しております。

今までに聞いた怖い話、不思議な話、奇妙な話を書いていきます。 コメント欄に考察書いていただけると嬉しいではし。 記載されている文を配信等で使用する場合はご連絡いただければ幸いです…

電灯を点けなくてもどうにか見えるのは、手のひら大の茶色い【剣山】でした。華道で花を活ける際に使うあの道具です。 “なぜ、【剣山】が廊下に？”

実家の隣に左官屋さんが住んでいたのですが、新しい家を建てて引っ越しした後、生活用の家の隣に建てていた倉庫部分に商売道具を残したまま、かなり長い間放置していました。

黒い人影は最初、建物の外にいるようで、少しずつ自分の部屋へ近づいてくるそうです。去年、男性の利用者さんが「人の形をした真っ黒い影がいる」と言い始めました。

神社の奥には住居があり、宮司さんとその母親、宮司さんの奥さんの三人が住んでおられたのですが、奥さんが気難しく大の子供嫌いというのはよく知られていることでした。

仕事を終え、日常的な他愛もない会話をして就寝 。横になってから数時間が経過していたと思います。肩をゆっくり揺さぶられているのだと気が付きました。

S川先輩は美術部の部長で、顧問の先生と部員たちの意見をうまく取りまとめ、どちらからも信頼される存在でした。『ごめん、ちょっといい？』少し驚いた表情の先輩に呼び止められました。

中学生の冬の出来事です。この頃から、家の一階は父と母が主に使用し、自分は二階で過ごす時間が長くなっていました。『朝よ～！早く起きなさ～い！』母の声が聞こえてきて飛び起き、時計を見…

山の中、古い木造アパートでしばらく住んでいた友達。夏休み、遊びに来ないかと誘われ二つ返事で出かけることに。美大生の個性的な部屋の中、なぜか柱に「おふだ」が。むらさきの顔とは？

〇〇山は夜景が美しいので有名な山でもありますが、過去に〇人・〇体遺棄事件が発生していたり、低山ですが登山では道迷いが原因で遭難者も出る山です。ショートカットで山道に入った先輩に起…

「もしかしたら、生霊をとばしているかもしれない」職場の先輩からの相談。日ごとに悪化する体調不良。今の彼氏には元彼女の影が見え隠れしている。その結末とは。

文化祭準備に追われ、その日は遅くまでひとり残って作業を続けていました。戻った教室には見知らぬ生徒二人。校内に現れたその生徒は、副委員長を巻き込み……。学校で起こった怪談。